セレブコラム
2016/03/30(水)
立田敦子のセレブBUZZ/『レヴェナント:蘇えりし者』『スポットライト 世紀のスクープ』

いよいよ公開! この春観るべき、アカデミー賞受賞作2本

2月に発表されたアカデミー賞で栄冠に輝いた作品が、満を持して4月に日本公開! レオナルド・ディカプリオ主演のサバイバル劇『レヴェナント:蘇えりし者』と、カトリック教会のスキャンダルを暴いたジャーナリストたちの実話『スポットライト 世紀のスクープ』の2本。見どころをチェックして映画館へGO!

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Photo by Kerry Hayes (C) 2015 SPOTLIGHT FILM, LLC

いぶし銀の職人技が光る人間ドラマ

この『レヴェナント~』など強豪を差し置いて、作品賞、脚本賞をW受賞したのは『扉をたたく人』で脚光を浴びたトム・マッカーシー監督の『スポットライト 世紀のスクープ』。
 
2002年、アメリカの新聞「ボストン・グローブ」が、神父による子どもたちへの性的虐待とカトリック教会によるその隠蔽という問題記事を掲載。大スキャンダルとなった実話を元にした作品だ。
 
カトリック教会という巨大権力に立ち向かう気骨あるジャーナリストの葛藤と闘いを描く人間ドラマだが、ウォーターゲート事件をテーマにした『大統領の陰謀』を彷彿とさせるサスペンスフルな展開でみせる映画通好みの作品。演じた俳優たちの演技が素晴らしい。記者役のマーク・ラファロ、レイチェル・マクアダムスが、それぞれ助演男優賞、助演女優賞にノミネートされたが、デスク役のマイケル・キートンもノミネートされてもおかしくないほどの存在感を見せた。キートンは、去年作品賞を受賞している『バードマン~』に主演し、大復活したベテラン俳優。今後の活躍にも期待したい。
 
今年は、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』や『オデッセイ』などハリウッドの娯楽大作の勢いもあったが、最終的に脚本、監督、俳優ともにいぶし銀の職人技が輝きを放つ作品が最高賞を受賞したのは、アカデミー会員の良心の現れかも。

  • 『スポットライト 世紀のスクープ』
    監督/トム・マッカーシー
    出演/マイケル・キートン、マーク・ラファロ、レイチェル・マクアダムス
    配給/ロングライド
    公式サイト/http://www.spotlight-scoop.com/
    2016年4月15日(金)~、TOHOシネマズ 日劇ほか全国公開

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text : Atsuko Tatsuta

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