映画界の“レジェンド”がスクリーンでよみがえる!
1993年、23歳という若さでこの世を去ったリヴァー・フェニックスの遺作『ダーク・ブラッド』が約20年の年月を経て完成。カリスマ監督、アレハンドロ・ホドロフスキー作品も連続公開され、映画史を彩る“レジェンド”たちの作品をスクリーンで堪能できるチャンス!
カリスマ監督、ホドロフスキー作品が連続公開
もうひとつの“レジェンド”は、多くのアーティストから支持されている伝説的な監督アレハンドロ・ホドロフスキーである。『エル・トポ』(69年)などで知られるチリ出身のホドロフスキーは、『ホーリー・マウンテン』(73年)後、フランク・ハーバートのSF小説『DUNE』を製作しようとしていたが、頓挫。幻となった。その後、ハリウッドではデヴィッド・リンチが雇われ監督として、この小説を映画化したが、評価を得ることは難しかった。
ホドロフスキーが自由に映画化をしていたら……。多くの映画ファンのホンネである。そんなホドロフスキーが、事のいきさつを赤裸々に語ったドキュメンタリー映画が『ホドロフスキーのDUNE』である。
H・R・ギーガー、サルバドール・ダリから音楽にはピンク・フロイドまで。今思うと信じられないほど贅沢なスタッフィングに、ただただ驚くばかり。また、長い間、映画製作から遠ざかっていたホドロフスキーが23年ぶりに手掛けた『リアリティのダンス』も連続公開される予定だ。自身の少年時代を投影させた、家族の再生の物語だ。95年に愛息を亡くした監督の“魂の癒し”を感じさせるスピリチュアルな作品。彼の作品を観たことがなかった人でも、ドキュメンタリーに続けて観れば、ホドロフスキーにハマることは間違いない。
-
『ホドロフスキーのDUNE』
監督/フランク・パヴィッチ
出演/アレハンドロ・ホドロフスキー
配給/アップリンク、パルコ
公式サイト/http://www.uplink.co.jp/dune/
2014年6月14日(土)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷アップリンクほか、全国順次公開
(C)2013 CITY FILM LLC, ALL RIGHTS RESERVED
text : Atsuko Tatsuta