ある出会いが順風満帆な人生を変えていく

どういう物語かというと、舞台は19世紀のロシア。サンクトペテルブルクに住むアンナ（キーラ・ナイトレイ）は、政府高官のカレーニン（ジュード・ロウ）の美貌の妻として、社交界の華だった。子供にも恵まれ、すべては順風満帆に見えた彼女の人生。けれど、兄夫婦のケンカの仲裁のためにモスクワを訪れたアンナは、ひとりの若き貴族の将校ヴロンスキー（アーロン・テイラー＝ジョンソン）と出会って、人生に大きな変化が起きてしまう。
 
出会うなり惹かれあったふたりは、激しい恋に落ち、意を決したアンナは打ち明ける。しかし、世間体を気にする夫は、妻に自覚をもつようにと諭すばかり。やがて、ヴロンスキーの子供を妊娠、出産したアンナは、体が癒えるとヴロンスキーとともに外国に駆け落ちした。数年後、帰国したふたりに社交界は冷たく、アンナは徐々に孤立と孤独を深めていく……。