5/6

退屈な農園生活に嫌気がさして？

キッド・ロック

歌っている歌の内容やファン層を見る限り、労働者階級出身のロッカーというイメージのキッド・ロックだけれど、実は裕福な家庭の次男として誕生。ミシガン州に先祖代々の広大な牧場とリンゴ農園を所有する一族の出身で、商才のあった父親は自動車販売業で大成功。キッドが生まれるころには巨万の富を成していて、キッドと兄弟姉妹は幼い頃から果樹園のリンゴをもいだり、愛馬の世話をする『赤毛のアン』のような生活だったそう。

でも思春期を迎えたキッドにとってはのどかな生活は退屈そのもので、当時流行していたブレイクダンスに没頭。同好の仲間との夜遊びをとがめる両親と衝突しては家出を繰り返すキッドを心配した近所の兄貴分が、ラップグループを結成したのがキャリアのスタートだけれど、堅実な両親は最後まで息子がレコード会社と契約するのに反対していたというから、ある意味、親不孝者！