成長ホルモンをしっかり分泌し、美肌とほっそり体型をキープ!
脳の視床下部でつくられ、血液に乗って全身に運ばれる成長ホルモンは、骨や筋肉、細胞の成長・修復に欠かせないホルモン。その分泌は十代をピークに、年齢とともに低下する。が、運動をしたり質のいい睡眠をとることによっても分泌が促される。しかも、かつては22時~深夜2時の間に分泌されるとされていたが、最近になり、入眠後30分~3時間の間のノンレム睡眠(深い睡眠)中に分泌されることがわかってきた。つまり、眠る時間帯より、眠る環境や状態を重視すべきだということ。ノンレム睡眠とレム睡眠のリズムが正しく行われるよう、寝返りが楽に打てるベッドや体を締めつけないパジャマ、光や騒音のない快適な空間づくりを心がけて。就寝前にお酒を飲むのはNGだが、ハーブティーを飲み、ストレッチなどの軽い運動をするのは効果的。実は、脂肪の分解にも成長ホルモンが関わっているというから、美肌とスリムなボディをキープするなら、良質な睡眠は必須だ。
photo:Masaki Ogawa(P.1~2) AFLO(P.3)
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倉田真由美/美容ジャーナリスト
女性誌編集部、編集プロダクションを経て、1987年よりフリーランス に。現在は『エル・ジャポ ン』『フィガロ・ジャポン』『美的』『エクラ』『クロワッサン』をはじめとする女性誌の美容ページや、新聞のコラム執筆、美容にまつわるトークショーな ど、幅広い分野で活躍中。近書に、『しあわせ美人のつくりかた』(ぶんか社刊)がある。