玄米の「γ‐オリザノール」で食の悪循環を断ち切る!
何となく体によさそう……な玄米。栄養価が高いことは知っているけれど、いったい何がいいの? 美味な玄米菜食で人気の「たまな食堂」料理長の公文紀一さんが、玄米の最新情報を公開。
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発芽させるとさらにアップ!
発芽玄米のγ-オリザノール含有量は、未発芽米の1.7倍になることもわかっている。市販の発芽玄米は手軽だけれど、保存のために相当量の塩を利かせていることがある。これからの季節なら、常温でも腐敗・発酵しにくいので、自家発芽にトライしてみるのも手。半日~2、3日浸水させるだけで、発芽玄米が出来上がる。
メリットがたくさんある玄米だけれど、白米に比べて消化吸収しにくい、ということも合せて覚えておいて。マクロビオティックの専門家たちは、“口に入れたら30回噛む”ことを推奨している。
γ-オリザノールのほかにも、デトックス作用のあるフィチン酸や、血中コレステロールを抑え神経を鎮静するGABA(γ-アミノ酪酸)などの優秀な成分を多く含む玄米。欧米では野菜として食べられていて、サラダやスープなどさまざまなメニューのなかで登場する。これをヒントに玄米を毎日摂って、上手にボディ&メンタルコントロールに役立てたいもの。
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【「γ‐オリザノール」をたっぷりとれる玄米レシピ】
■玄米サラダ
玄米をビネガー風味のさっぱりサラダに活用。
■玄米お焼き
まろやかな食感の新感覚おやつ。
■玄米チャーハン
炊いてもベタつかない玄米は、炒めるとパラッと仕上がるのでチャーハン向き!
■玄米甘酒シェイク
話題の麹甘酒を玄米でトライ!
■玄米プディング
玄米だとはわからないほどのフィネスとなめらかさにびっくり。レシピはこちら
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【教えてくれた人】
公文 紀一さん
Kiichi Kumon/東京・南青山「たまな食堂」料理長。エコール辻調理師専門学校フランス校で学んだのち、イタリア、スペインなどを廻り料理修行。ピエール・ガニェール氏ほかトップシェフ、星付きレストランで研修を積んだのち帰国。大阪の「ヒルトン大阪」「ビストロ ヴァンサンク(現:ル・ヴァンサンク)」などで活躍。故郷・和歌山の南紀白浜「ホテル川久」の副料理長を務めてのち、現職。「たまな食堂」主催のスクールでは講師として登壇。
たまな食堂
東京都港区南青山3-8-27
tel.03-5775-3673
営業時間/10:00~14:30L.O、18:00~22:00L.O
無休
http://nfs.tamana-shokudo.jp/
photo : Toru Oshima styling : Yumi Suwaki cooking : Kiichi Kumon