玄米の「γ‐オリザノール」で食の悪循環を断ち切る!
何となく体によさそう……な玄米。栄養価が高いことは知っているけれど、いったい何がいいの? 美味な玄米菜食で人気の「たまな食堂」料理長の公文紀一さんが、玄米の最新情報を公開。
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食ストレスをリセットするγ‐オリザノール
胚芽とぬかを含む玄米は「天然の完全食」ともいわれる。その理由は、食物繊維、ビタミンB群やビタミンE、たんぱく質にカルシウムなどが豊富に含まれているから。白米と比較すると約8倍の食物繊維、約5倍のビタミンB1、約4倍のビタミンE、約4倍のカリウムを含み、主食としてだけでなく副菜を一緒に食べた感覚で栄養補給ができる。そうした高い栄養価に加え、最近明らかになったのが「γ-オリザノール」の効果。米ぬかや胚芽の部分に含まれる成分で、これが過食をストップさせることで肥満防止につながるという研究結果が発表された。脂肪分や糖分がたっぷりの食欲をそそるメニューには中毒性があり、食べると脳から「もっと食べたい!」と指令が出ることで、過食につながるとされている。γ-オリザノールにはそうした脳ストレスの一種である欲求を抑制して、食の悪循環を断ち切ることがわかったという。つまり、脳細胞レベルでストレスを抑え込み、高脂肪食嗜好をリセットしする効果があるのだ。
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【「γ‐オリザノール」をたっぷりとれる玄米レシピ】
■玄米サラダ
玄米をビネガー風味のさっぱりサラダに活用。
■玄米お焼き
まろやかな食感の新感覚おやつ。
■玄米チャーハン
炊いてもベタつかない玄米は、炒めるとパラッと仕上がるのでチャーハン向き!
■玄米甘酒シェイク
話題の麹甘酒を玄米でトライ!
■玄米プディング
玄米だとはわからないほどのフィネスとなめらかさにびっくり。レシピはこちら
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【教えてくれた人】
公文 紀一さん
Kiichi Kumon/東京・南青山「たまな食堂」料理長。エコール辻調理師専門学校フランス校で学んだのち、イタリア、スペインなどを廻り料理修行。ピエール・ガニェール氏ほかトップシェフ、星付きレストランで研修を積んだのち帰国。大阪の「ヒルトン大阪」「ビストロ ヴァンサンク(現:ル・ヴァンサンク)」などで活躍。故郷・和歌山の南紀白浜「ホテル川久」の副料理長を務めてのち、現職。「たまな食堂」主催のスクールでは講師として登壇。
たまな食堂
東京都港区南青山3-8-27
tel.03-5775-3673
営業時間/10:00~14:30L.O、18:00~22:00L.O
無休
http://nfs.tamana-shokudo.jp/
photo : Toru Oshima styling : Yumi Suwaki cooking : Kiichi Kumon