特集(エディターズPICK)
2016/03/03(木)

気付かないうちに老化が加速!? "くすぶり炎症"注意報

近年、化粧品の分野でも研究者たちが着目する「炎症」。炎症そのものは新しい発見ではないけれど、身体や皮膚の内部に火がくすぶるような弱い炎症が起こり慢性化すると、肥満や肌老化、様々な体調不良の原因になることがわかってきた。しかもこの"くすぶり炎症"は、痛くも痒くもなく、気が付かないというからやっかい。日常生活でできる対処法を、腸と肌、ふたりのエキスパートが指南する。

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最新のエイジングケアは「抗炎症」がキーワード!

炎症を指す"インフラメーション"と、加齢を指すエイジングを掛け合わせ、「インフラメイジング」という造語が作られるほど、スキンケアは「抗炎症」の時代へ本格的に突入。「そうはいっても生きている以上、炎症を無くすことはできません。でも、スキンケアで炎症を予防することや鎮めることは可能です。肌はバリア器官でもあり、吸収器官でもありますから利用しない手はない。『化粧品って肌に本当に吸収されるんですか』と聞く患者さんもいますが、温泉に美肌効果があるのは、温泉成分に含まれるマグネシウムやカルシウムが肌に吸収されて代謝があがるからにほかなりません」(亀山先生) シミやシワなど、目に見えるエイジングサインとして肌に現れる前に、"くすぶり"を鎮めてくれる化粧品を使ってみるのも、健康的な肌を保つ手段と言えるかも。
 
左から 大人の肌特有の過敏症と乾燥と老化を同時に解決する美容オイル。炎症の原因を速やかに低減させる成分「ケーパー芽抽出液」を配合。使い心地は、サラッとしているのにしっとり。確かな浸透感で、肌のあらゆる機能を強化。 ケイコンセートレートオイル 20ml ¥10,000/ドクターケイ 0120-68-1217 
 
表面化していない隠れジミや拡散したメラニンと同時に、これまでの美白ケアが見落としてきた肌内部に潜む慢性的な炎症にも着目。くすみ以上、シミ未満の肌色トラブルにまで的確に働きかける。 SK-II ジェノプティクス オーラ エッセンス 30ml ¥16,000(医薬部外品)/マックス ファクター お客様相談室 0120-021325
 
シミ、シワ、肌の不調のもとになる炎症そのものを抑えることに着目した薬用美容液ジェル。今起きている炎症を鎮めながら拡散を防ぎ、みずみずしい潤いで満たす。薬用 鎮(shi zume) 50g(医薬部外品) ¥3,800(2016年4月1日発売)/トリニティーライン 0120-022-622
 

photo : Getty Images, text : Motoko Nomura

  • お話を伺った先生
     
    松生恒夫先生/松生クリニック院長 
    東京慈恵会医科大学卒業。同大学第三病院、松島病院などを経て2004年に開業した立川市の松生クリニックでは、国内では珍しい便秘外来を設置。便秘解消法・大腸内視鏡検査のスーパードクターとして知られる。薬に頼らないオリーブオイルを取り入れた地中海式食生活なども提案。『朝の腸内リセットがカラダを変える』『見た目は腸が決める』など、著書は100冊を超える。
     
    亀山孝一郎先生/青山ヒフ科クリニック院長 
    北里大学医学部卒業後、北里大学皮膚科を経て米国立保健衛生研究所でメラニンの産生について研究を行う。世界に先駆けて「ビタミンCのニキビに対する効果」と題した論文を発表するなど、ビタミンCとニキビ、オイリー肌との関係を分析。ビタミンC療法の第一人者として知られ、2002年には最先端の皮膚化学と化粧品科学を融合したオリジナル化粧品「ドクターケイ」を発表。

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