【ホワイトニング編】肌ケア同様、歯の白さは日々の美白ケアの賜物
Q. そもそも、なぜ歯が黄ばんでくるの?
食べ物に含まれる色素が歯に沈着していくために起こります。またこれとは別に、実は老化現象もあります。つまり、何もしなければ歯だって黄ばんでくる
んです。でも、皮膚だって肌が焼ければシワやシミが出てくるから、誰もが美白を目指してお手入れしますよね。歯も同じで、手をかけていれば、その分ずっと白さをキープできます。
Q. ずばり、どの食べ物がホワイトニングの大敵?
色素の強い物。特にホワイトニングした後は、ワイン、カレー、コーヒーはダメ。せっかく白くなったところで色素の強い物を食べると、それが染み込んでしまうので大変です。2~3日は控えましょう。あとは、着色料が入っている物。着色料を口の中に入れたら、歯も染まるに決まっています
! 染物屋の染物と同じことですからね。
Q. ホワイトニングはどれくらいの周期でやるべき?
半年にいちど
くらいがいいでしょう。初めてホワイトニングを行うと、急激に白くなりますが、その後3カ月~半年程度経つと、少し後戻りします。そこで、すべて戻りきらないうちにもう一回タッチアップすれば、最初にやった回数よりも少ない回数で、白く戻ります。
いちばん効果のあるホワイトニング法は、プロに任せるオフィスホワイトニングと、セルフで行うホームホワイトニングとの併用
。ホームホワイトニングは漂白剤をトレイの中に入れて歯を4~5時間浸す作業で、これを1週間ほど続けると、かなり白くなり長持ちします。セルフでできない人は、歯医者に任せるか、まずプロにやってもらって翌日から自宅で始めてみては。
Q. セルフでできることは?
まず、煙草を吸わないこと
! それからコーヒーや紅茶、赤ワインなど色素が含まれた物を毎日飲むのはNG
です。茶のみで毎日お茶を飲んでいたら、茶渋が沈着していくのと同じですよ。でも、そういう表面のステインはクリーニングできれいになるので、少し黄ばんで来たなと感じたらすぐに通院して磨いてもらいましょう
。
illustration : Chiaki Mori
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有田博一(Hirokazu Arita) /「オーラルケアクリニック青山」歯科医
日本歯科審美学会 常任理事/認定医・日本歯周病学会 理事/専門医/指導医・日本臨床歯周病学会 認定医/指導医
長年にわたり新宿で歯科医院を営む傍ら、日本歯科審美学会や日本歯周病学会の理事として、高齢化に伴う歯周病患者の増加に対応するべく研究を深め、後進の指導を務める。時間をかけた診断と説明、また費用も考慮した患者本位の治療方針で患者から絶大な信頼を寄せる。
生まれつき歯が弱いと諦めたり、悪くなるまで待ってから来る患者、自分の歯を大切に考えてこなかった患者が多いことから、予防歯科の重要性を考え、賛同者たちとともにその普及に向け、2016年4月「オーラルケアクリニック青山」を立ち上げる。腰高和宏 (Kazuhio Koshidaka) /「オーラルケアクリニック青山」理事
医療や食のグローバル企業で長年にわたり商品開発、マーケティング、経営に携わる。生活者の立場からニーズの探索、伝えるコミュニケーションを考え、お客様満足を第一捉えた医院作り、予防歯科の啓蒙を促したいと今回のプロジェクトに参画。アメリカ赴任生活時代に痛感した、日本人とアメリカ人とのデンタル意識の差を埋めるべく、新しいクリニックモデルの普及を目指す。
オーラルケアクリニック青山
港区南青山3-15-6 リップルスクエア Dビル3F
診療時間/火~金 11:00~20:00 土10:00~17:00
休診日/月・日・祝祭日
tel. 03-6447-0046
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