Q. 歯茎や口腔内の老化サインって？
歯茎がやせる、歯茎が下がって歯が長く見えてくる、歯の隙間が開いてきて、食べ物が詰まりやすくなるなど。物が挟まりやすくなるのが最初のサイン で、放っておくと歯周病につながる可能性があります。
歯の周りの骨が溶けてくるのが歯周病ですが、老化現象でも歯の周りの骨は溶けます。大体20年で1ミリと言われるので、健康な人でも20歳から老化が始まるとして、40歳で1ミリは下がる。そこでさらに歯周病も加わると、もっと歯茎が下がって食べ物が挟まるようになる。老化で下がっているのか、歯周病なのか、その判断はやはり歯医者に委ねましょう。

Q. 知覚過敏気味です。これ以上悪くならないためには？
磨きすぎ の可能性があります。固い歯ブラシや電動歯ブラシで力強くこすっている人は、優しい力加減を覚えましょう。また、磨くときに歯磨き粉をいっぱいつけていませんか？ 　歯磨き粉は基本的には研磨剤と同じなので、たくさんつければつけるほど歯の表面は削られます。必要以上に歯が削られると、刺激に弱くなって近知覚過敏が起こります。また、歯ぎしり、食いしばりもひとつの要因です。そういう人はマッサージやマウスピースを取り入れましょう。

Q. 噛み合わせが悪いと体が歪んでいくって本当!?
噛み合わせが悪いと、そのズレを別の体の部位で支えようとするから、歪みが起こり、痛みやコリにつながると考えられます。あごがズレて、首の頸椎が曲がり、腰、脚の膝へとずれていき姿勢が悪化する訳です。だから、腰が悪いと思っていても、その原因が首や顎にある場合がある。逆に歯並びを治したら自律神経が正常になり、偏頭痛が解消した人もいます。重たい脳をいちばん近くで支えるあごは、いわば身体のバランサー 。だから噛み合わせはとても大切なんです。

Q. 歯に詰め物を入れてから、なんだか皮膚の調子が悪いです。
これは金属アレルギー ですね。放っておくと悪化するので、アレルギー検査でチェックをしたほうがいいでしょう。ただ検査費用が2～3万円ほどかかります。詰め物が1本程度なら、素材をセラミックやジルコニアのタイプに替えてもらうのが安心です。

Q. 気になるオーラル精密ドック。受けると何がわかるの？
当院ではまず、普段あまり注意を向けない舌や粘膜の状態をチェックし、がんや重篤な全身疾患の早期発見につながる症状が現れていないか確認します。次に虫歯、歯周病、噛み合わせ、顎関節症などの問題について、レントゲンや模型を使って事細かに検査していきます。さらに唾液検査や口臭チェックを経て、その人特有の口内フローラ(口内にいる無数の細菌のバランス)を分析 し、それぞれに合った歯磨き指導まで丁寧に行います。後日、改めて検査結果の報告とカウンセリングを行い、姿勢や食生活も含めた長期的なプランを歯科医師と一緒に立てていきます。今の自分の口腔環境を把握できると、ケア意識レベルがぐっと高まり、ケア自体も楽しく感じられますよ 。