トレンドと自分らしさをミックスする30代女たち

S：30代セレブは、トレンドのロースキン率が高い！　マリオン・コティヤールもロースキン寄りのセミマット肌だったし、シエナ・ミラーは、連日ロースキンで登場していました。シエナに関しては、毎日ファッションに合わせてヘア＆メイクを変えていたのが印象的でしたね。審査員だったから、気合いが入っていたのかな。
 
M：クラシカルなブラックドレスの日は、シックな赤み系のローズリップを合わせたり。ファッションとのリンクを楽しんでいますよね。さすがファッショニスタ。
 
T：彼女はメイクカラーを、ドレスから拾ってきてるもんね。審査員として毎日メディアの前に出なきゃいけないから、印象を変えるために努力していたのかな。七変化というか、変わる自分を楽しんでいる感じ。でも、ツヤ肌にフレッシュなピンクリップを合わせた素敵な日もあれば、ちょっと肌がお疲れ気味!?って心配になるくらい、血色感がなくて、ヌーディすぎるメイクの日もあったね……。
 
S：シエナは、子供を連れてカンヌ入りしていたんですよね。映画祭の過密スケジュールの合間を縫って、子供とビーチで遊んでいたり……。元々肌が薄そうだから、乾燥しやすいんでしょうね。忙しさやカンヌという環境のせいで、肌が疲れちゃったのかな。
 
M：やっぱり素敵なメイクアップには、美しいベース（肌）が必要ってことですね。日頃のスキンケアの成果が試されますね……。
 
S：そう思うと、マリオン・コティヤールの“エイジレスビューティ”感ってすごくないですか？　30代とは思えないもちっとした白肌に、可憐な印象に仕上げるメイクアップ。英国人のシエナが変わる自分を楽しんでいるとしたら、仏人のマリオンは、自分らしいメイクアップを確立してますね。
 
T：わかる！　彼女って本当に昔から変わらないよね。いつも、メイクがキマっていて素敵。
 
M：マリオンって、実はヘアも頑張ってますよね～。どこかひと捻りアクセントを加えたアレンジがおしゃれ。
 
T:マリオンのビューティルックって、彼女らしさが感じられるんだよね。必ずまつ毛は根元からピッとあがっていたり、アイシャドウも、ものすごく濃くはしないんだけど、自分の瞳が美しく仕上がる濃さのバランスを知っている。
 
S:自分の顔でどこが素敵かを、分かったメイクですよね。これぞフランス女！という感じ。ちなみに、今回のカンヌで女優賞に輝いたルーニー・マーラはどうですか？
 
M：このメイク、素敵！　彼女って、モード顔ですよね。メイクもいつもモード感が漂っているし。
 
T：2015年の秋冬ランウェイでは、ルーニーみたいに目元と口元に比重を置いたメイクがよく見られたよね。でも、普通ランウェイメイクをそのまま取り入れたら、やりすぎ感が出ちゃうのに、凄くナチュラルに取り入れている。モードに寄りすぎず、ヌケがあって、透明感をキープしていているのがお見事。あとやっぱり、凛々しい黒髪＆黒眉毛って、印象的だね！
 
S：これぞ個性派というか、女優賞にふさわしい存在感ですね。彼女も、自分の顔立ちにふさわしいメイクを分かっていて、このルックに仕上げているんでしょうね。
 
M：30代セレブは20代セレブと違って、トレンドを踏まえつつ、自分のキャラが引き立つメイクを楽しんでいる印象。
 
T：20代でひと通りいろんなメイクアップを楽しんで、そのなかから自分に似合うメイクを引き算していく感じかな。