2014/12/8(月)
脳を刺激する!? 官能があふれるフレグランス×ムービー
センシュアリティが漂う香りをヴィジュアル化するような、官能ムービー6本を厳選。視覚で、嗅覚で。香りと映画が紡ぎだす新たな世界に浸って。
砂漠の世界に花開く、官能の扉/『SHAME -シェイム-』
バレード モハーヴェゴースト オードパルファム
乾燥が厳しく、焼け焦げたような固い土壌が広がる、アメリカ南西部のモハーヴェ砂漠。そんな土地にたくましく花を咲かせる“ゴーストフラワー”は、淡い色の花びらをもつ繊細な風貌とは裏腹に、擬態してメスのミツバチに似た模様を作り、オスのミツバチを騙して求愛に導くという驚くべき能力を備え持つ。そんな、生きるために魅惑的な力を発揮する花に敬意を表して誕生した香りが、「バレード」の“モハーヴェゴースト”。ムスクや華やかな花々が交じり合う、軽やかで優美なウッディ調の香りが、ゴーストフラワーの内に秘めた妖艶さを表現している。
鬼才スティーヴ・マックイーン監督昨の『シェイム』では、まるで砂漠の中を生きるかのように、愛を知らず孤独を抱える主人公の“抑えきれないエロス”を大胆に描写。セックス依存症に苦しみ、エキセントリックに性行為を重ねていく主人公の姿は、エロティックでありながら同時に切なさに満ちている。その殺伐とした官能性は、まさにゴーストフラワーを擬人化するようだ。
photo(movie) : Aflo