新鮮な食材がディスプレーされたガラスのショーケースを、囲むように作られたカウンターは、オーナーの古賀慎一氏がスペインの市場を訪れた際に見たバールがイメージ。イタリア語でカウンターを意味する「バンコ」を店名に冠したこの店は、ワインやクラフトビールなどのお酒と、旬の魚や野菜、フレッシュな肉などこだわりの食材を使った料理が楽しめるバールのように気取らないイタリアン。2013年7月にオープンした。食事は「素材がいちばん」と古賀氏が語るメニューには、アサリ、ムール貝、鴨、からすみなど、その日の食材が書かれており、たとえばパスタは自分の好きな具材とベースとなるソースを選んでオーダー。こちらはイタリア各地で修行をしていた際、食堂で顧客が自由に食材を決められるスタイルに感銘を受け、自身の店でも取り入れたのだそう。
　
ワインはイタリアを中心に、日替わりで赤白３〜４種類。クラフトビールは古賀氏が惚れ込み、取り扱いを決めたというピエモンテの「パラディン」で、シャンパンのような弱発砲の上品な泡が印象的。