ルクマとはペルー生まれのフルーツで、見た目はオレンジのアボカドといったところ。ペルーでは1500年以上前から食べられていると言われていて、“聖なる果実“、“インカの金”などと呼ばれています。抗酸化作用が強いβカロテン、ビタミン類、貧血などを改善する鉄分、たんぱく質など、美容、アンチエイジングにいい栄養素を豊富に含んでいるということで話題に。さらに、かぼちゃ、さつまいも、干し柿、キャラメル、黒糖に似た味わいですごく甘いのに低GI。つまり血糖値の上昇を抑えるから太りにくいということで、ダイエットの強い味方として砂糖代わりにデザートに使われるようになりました。ルクマは熟しやすいフルーツなので、フレッシュなルクマは地理的に近いフロリダでも入手困難。フレッシュに一番近い状態のものとしてフローズンのルクマ（4.5ドル／400g）が現地から輸入されています。

ルクマを使ったデザートとしてもっとも一般的なのがアイスクリーム。ルクマをフードフプロセッサーでペースト状にしてミルクと混ぜ合わせて作るそうです。「ペルー人にとってはコンフォートフード（懐かしのおやつ）。アイスクリームだけ食べに立ち寄る（ペルー）人もいるのよ」とはペルー料理レストラン、「El Patio Latino（エル パティオ ラティーノ）」のグロッサさん。黒糖はちみつアイスクリームのようなコク。後味はさっぱり。日本人にとってもどことなく懐かしく感じられる味です。

こちらはルクマとクリームチーズで作ったチーズケーキ。伝統的ペルー料理をモダンにアレンジして提供する「Brasa＆Pisco（ブラサ アンド ピスコ）」というレストランのもので、ニューヨークチーズケーキのような、キャラメルチーズケーキのような、濃厚な味わい。ほんのり塩けがきいていて、生クリームとよく合います。“しっかり食べた満足感”はあるのに、食べた後もったりした感じはありません。

ルクマはその栄養素が注目されて以来、パウダータイプの商品をWhole Foodsなどのヘルシー系のスーパーマーケットで見かけるようになりました。お店の人によると、スムージーに混ぜたり、砂糖の代わりにスイーツに使われたりしているそう。パウダータイプは日本でもアマゾンなどでゲットできるようです。
 
女子にうれしい栄養たっぷりで、甘いのに太りにくいルクマのデザート、日本でも流行るかもしれませんね。