特集 2017/1/16(月)
世界のおやつ from Bologna / Mari

並んででも食べたい! 絶品イタリアンサンド「パニーノ」

イタリア語で「おやつ」というと、甘いものを表す「Dolce(ドルチェ)」が真っ先に頭に浮かぶかもしれませんが、もう一つ「間食」を表す「Merenda(メレンダ)」という言葉があります。イタリアでは子どもが小学校にあがると「メレンダを持ってきてくださいね」と学校から指示があり、子どもたちは休み時間に家から持ってきたメレンダを頬張ります。なかでもメレンダの代表格といえるのが、「Panino(パニーノ)」。パンにハムやチーズをはさんだり、時には甘いバージョンでNutella(ヌテラ)を塗ったり。そこで今回はイタリア人の生活に欠かせない「パニーノ」をご紹介します。

ツナ、野菜の酢漬けの上に、ほんのりピリ辛なチーズをスライスしてオーブンへ。チーズが温まって融け始めたところで取り出し、大量のモルタデッラをオン! モルタデッラ数スライスで約10ユーロ……というレストランもあるので、このボリュームは絶対に価値あり!!

パンにこだわっているだけあり、材料の水分を吸わないので食感がカリッカリ。モルタデッラとツナを温かなチーズが引き寄せ、野菜の酢漬けがすっきりとしたアクセントをプラスしています。この「パニーノ」を食べて、「パニーノ」はいろんなところにあるけれど、「ここのものは特別で行列に並んででも食べる価値あり!」と納得。そして、「ちょっと夏向きだけど」と言いながら、もうひとつのマストメニューとしてレコメンドしてくれたのが「Via Stalingrado(ヴィア・スターリングラード)」でした。

乾燥トマトに、注文してから刻んだバジルをのせ、これまたその場でカットしてくれた片手一杯のモッツァレッラをトッピング。そして、スライスしたてのしっとりとした18か月熟成のパルマ産生ハムをこれでもか、というくらい何枚も重ねて完成。自分が注文した「パニーノ」がおいしそうな食材を使ってどんどん完成に近づいていくのを見ているだけでワクワクします!

そして、出来上がったのがこちら。口に運んでまず驚いたのがトマトのびっくりするような甘さ!! トマト、バジル、モッツァレッラは、カプレーゼにもあるように定番の組み合わせですが、乾燥トマトを使用しているからベチャベチャ感もなく、刻みたてのバジルから漂うさわやかな香りも格別です。そこに、しっとりとした生ハムが塩気を絶妙な塩梅でプラス。これは本当に、マストメニューです。ボローニャで手軽にイタリア食材を満喫したい! と思ったら、迷わず「イル・パニーノ」へ足を運んでください。オーナーたちを始めとするスタッフ全員が、びっくりするような手際の良さでとびっきりの「パニーノ」を作ってくれますよ。

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  • Mari●大手経営コンサルティング会社にて経営コンサルタントとして勤務後、2006年に渡伊。2人の男の子のマンマをしながら「フェリチターリア」の通訳・翻訳者・FAI(イタリア環境基金)認定の文化・芸術メディエーターとして、「食の都」ボローニャを中心にイタリアの魅力を発信中。
    http://www.felicitalia.net/

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