特集 2015/1/19(月)
世界のおやつ from Bologna / Mari

門外不出のレシピ! 伝説のチョコレートケーキ「トルタ・バロッツィ」

1月も後半に入ってくると、アモーレの国イタリアでもバレンタインデーが気になり始めるころ。こちらでは2月14日は「フェスタ・デッリ・インナモラーティ(Festa degli innamorati:恋人たちの日)」と呼ばれ、男性も女性も、愛する人にメッセージやプレゼントを渡します。日本同様、ここイタリアでも、チョコレートは花束に並んでプレゼントの主役級アイテム。おいしい「メイド・イン・イタリー」のチョコレートは数えきれないほどありますが、今回はその中でも特にイチオシのチョコレートケーキをご紹介します!

1.「トルタ・バロッツィ」は、開発当初から四角い形状をしています。
2.箱を開けると、アルミホイルに包まれたトルタが入っています。
3.外側の半透明の紙をとり、中のトルタを裏返します。
4.アルミホイルに包まれたままのトルタを、好きな大きさにカットしてお皿にサーブします。
 
これが、「パスティッチェリア・ゴッリーニ」が直々に推奨する食べ方です。アルミホイルのまま切るのは、トルタが非常にデリケートなので切っている時に潰れないため。また、アルミホイルに包まれたままお客様にお出しするのは、このトルタが正真正銘、「パスティッチェリア・ゴッリーニ」のトルタであることをお客様に確かめていただくため、とのこと。自分たちのトルタに誇りを持っているからこそ言える発言です。

実際にトルタを切り分ける際に包丁を入れると、表面はほろほろっと柔らかくアルミホイルによって守られていることがよくわかります。見た目はブラウニーのようですが、もっと軽やかな舌触り。そこからトルタを味わうと、コーヒーの適度なほろ苦さが口の中に広がり、他では味わったことのないこのトルタならではの食感と味が幸せ感を運んでくれます。
 
「パスティッチェリア・ゴッリーニ」以外では決して実現しえないこの味は、人々をやみつきになるほど虜にしてしまいます。また、先述の「オステリア・フランチェスカーナ」のシェフ、マッシモ氏がお薦めする「トルタ・バロッツィ」の食べ方は、トルタを小さい四角に切って、その真ん中に穴をあけ、モデナの特産であるバルサミコ酢を垂らして頬張るというもの。こちらも熟成されたバルサミコの甘味さえ感じる酸味と「トルタ・バロッツィ」に含まれるブラックチョコレートとエスプレッソのほろ苦さが相まって、味により一層深みを与えます。

こんな「トルタ・バロッツィ」は、ヴィニョーラの「パスティッチェリア・ゴッリーニ」をはじめ、モデナとボローニャに取扱店があります。また、現在、オンラインショッピングサイトを構築中で、将来的には海外発送もできるようにしたい、とのこと。来年のバレンタインデーには、日本にいながらにして、この伝説の「トルタ・バロッツィ」を購入できるようになっているかもしれません。

しかし「それまで待てない!」というグルメな皆さんは、5月から10月まで食をテーマとした国際博覧会がミラノで開催されるのでお越しください。そして、ミラノからボローニャまでは電車で1時間の距離なので是非「トルタ・バロッツィ」も味わいにいらしてください。小さな丸型の100gサイズもあり40日間日持ちもするので、日本へのお土産にも喜ばれること請け合いです。
 
 
「トルタ・バロッツィ」 700g 30ユーロ、400g 25ユーロ、100g 10ユーロ

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  • Mari●大手経営コンサルティング会社にて経営コンサルタントとして勤務後、2006年に渡伊。2人の男の子のマンマをしながら、「フェリチターリア」の通訳者・翻訳者・個人旅行同行アシスタントとして、「食の都」ボローニャを中心にイタリアの魅力を発信中。
    http://www.felicitalia.net/

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