パスタが心臓にいい!? イタリア発の新説に注目!
ダイエットの天敵として、上位に挙げられがちなパスタ。そのパスタが、バランスの取れたヘルシーな食生活に役立つ食材になりうることが、新たな研究によってわかってきたのだ。みんなが大好きなこの炭水化物の立ち位置が、今後変わっていくかも……。
注視すべき疑問点も!
この研究結果を見て、この先ずっとパスタだけを食べよう、と決意するのはちょっと待って! なぜなら、この研究はヒトではなくマウスを対象に行われたものだから。そして、大麦入りパスタを食べたマウスの生存率が、普通のパスタを食べたマウスよりも高かったといっても、それは2者間の比較でのこと。残念なことに、どちらのパスタを食べたにせよ、死亡率は依然として高かったという。
心臓の健康を促進するには、定期的な運動など、科学的な裏付けがある有効な手段がほかにもある。それらは、大麦入りパスタを食べるよりも望ましい方法で、より効果的だと考えられている。また、研究の対象となった新種のパスタは、研究室で実験用に作られたもので、市販はされていない。
とはいえ、この結果を全否定してしまうのも、なんだかもったいない。この研究のなかでは、適量を守れば、特定の食品群を避ける必要がないことを示していて、すべての食品が私たちの体に何らかのメリットをもたらしてくれることも事実。パスタは心臓に良い可能性があるのはもちろん、複数の必須栄養素の供給源でもあり、同時に健康的でバランスの取れた食生活を果たすのに一役買っている大事な食べ物のひとつであることは間違いなさそう。
original text : Jenny Cook translation : Rubicon Solutions, Inc cooperation : Yuko Ehara photo : Getty Images
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※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。