パスタが心臓にいい!? イタリア発の新説に注目!
ダイエットの天敵として、上位に挙げられがちなパスタ。そのパスタが、バランスの取れたヘルシーな食生活に役立つ食材になりうることが、新たな研究によってわかってきたのだ。みんなが大好きなこの炭水化物の立ち位置が、今後変わっていくかも……。
その研究方法とは?
イタリア・トスカーナ州ピサの研究者らは、実験用マウスを使って前述の仮説を検証。まず、新たに開発されたβグルカンを含む大麦入りパスタと、普通のパスタをそれぞれマウスに与えた後、心肺停止状態に陥らせる。その後、それぞれのマウスの状態を調べると、普通のパスタを食べたマウスと比べ、大麦入りパスタを食べたマウスは生存率が高く、心臓へのダメージも軽かったことがわかった。
この研究を主導したヴィンチェンゾ・リオネッティ教授は次のように述べている。
「機能性食品、すなわち、大麦βグルカンを含むパスタを用いて、自然のバイパス形成が促進されたのは、今回のケースが世界初です。我々が知る限り、βグルカンを含むパスタを継続摂取することにより、心臓に血液を供給する冠動脈を補助する冠側副血行を増加させ、死亡率を低下させることを示した最初の研究となりました。この技術はこれまで、外科治療や、骨髄から抽出された幹細胞を使用するか、遺伝子治療でのみ可能なものでした」
original text : Jenny Cook translation : Rubicon Solutions, Inc cooperation : Yuko Ehara photo : Getty Images
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※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。