特集 2014/11/14(金)
大人の1 DAY トリップ

小江戸・川越でグルメなお散歩

渋谷や新宿三丁目から副都心線、もしくは西武新宿から西武新宿線に乗れば、1時間以内に着いてしまう街、川越。江戸情緒が今に生きるこの街は、実は隠れたグルメタウンでもあるのです。歴史が香る屋敷を使った料亭もあれば、買い食い必至の絶品スナックも。今回はその「小江戸・川越」のおいしい魅力を、埼玉在住のライターYが地元愛を込めてご紹介。この街自慢のビールを片手に、ぶらり川越の旅へ、いざ出発!

今回の川越トリップでおいしくいただいたビールがコエドビール。いわゆる地ビールの範疇を軽く超え、埼玉から全国区へ、そして今や世界中のクラフトビール愛好家にその名を知られるところとなった、川越が生んだ名ビールです。現在、工場があるのは川越からもほど近い三芳町。大手ビールメーカーの工場に比べて小規模なこともあり、通常は見学できないこの工場の中に、今回は特別潜入してきました!

コエドビールのラインナップは「伽羅 -Kyara-」「瑠璃 -Ruri-」「白 -Shiro-」「漆黒 -Shikkoku-」「紅赤 -Beniaka-」の5種類。それぞれに合った麦芽を配合、また苦味と香りの元となるホップもぴったりのものを選ぶところからビール作りは始まります。案内してくれたコエドブルワリー社長、朝霧重治さんによれば、「蒸留酒に比べてビールには遊びの部分がたくさんあるんです」とのこと。その朝霧さんに「食べて比べてみてください」とすすめられて麦芽を口に含むと、それぞれの麦芽の味の違いがくっきり。「漆黒」に使うブラックモルトは高温で焙煎した麦芽で苦くて香ばしいし、お菓子のような食感のものもありました。かなり酸味の強い麦芽もあって驚くと、「これはサワーモルトといって、乳酸発酵させた麦芽。粉砕した麦芽とお湯を混ぜたもの(マッシュといいます)のph値を調整するために使うんです。ph調整剤を使うメーカーもありますが、うちはこれでやっています」。実はこれ、ドイツでは昔からやっていた方法だそう。コエドビールは当初ドイツ人ブラウマイスターが醸造指導をしていた経緯があるので、その頃からこのやり方を続けているとか。納得です。

ドイツ仕込みの名残りは、隅々まで清潔に保たれたピカピカの工場内を見てもわかります。「ビール工場は洗浄が一番大切。コンタミネーション(雑菌が入ること)を起こしたら、別のものになってしまいますから」。最新の注意を払って数週間タンクの中で貯酒したビールは、最適な状態になるのを待って珪藻土濾過機にかけた後、酸素に触れることなく充填機で瓶や缶、樽に充填されていきます。職人のみなさんはタンクの中の無濾過状態のビールを味や色などの面から毎日チェック。これがまた何ともおいしい!……らしいのですが、これは工場の人だけに許されていること。私たちは完璧な状態として世に送り出されたもので乾杯!

さて、そのコエドビールは11月19日より第6の定番ビールとして「毬花-Marihana-」を発売します。毬花とはホップを意味する日本語で、その名の通りホップの魅力を最大限に生かした、フレッシュで華やかなセッションIPAスタイルのビール。アメリカ産アロマホップの香りと搾りたてのグレープフルーツのようなフレーバーが存分に楽しめるので、普段ビールはあまり飲まない……という女性にもおすすめです。この「毬花-Marihana-」が飲めるお店はコエドビールのサイトなどでチェックを。年末のビアパーティーの場でも主役になること間違いなしの、必飲ビールです!
 
COEDO
http://www.coedobrewery.com/

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text : Shiyo Yamashita

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