マンマに習う、オリーブオイル料理
オリーブオイルを巡る旅、最終回は、家庭料理を習いに、フィレンツェ郊外の農場、「Monna Giovannella(モンナ・ジョヴァンネッラ)」へ。
「材料は、もちろんすべてオーガニック。これは、カーヴォロ・ネロ(黒キャベツ)とひよこ豆。今日はこれを使ってトスカーナ料理を作りますよ」
まずは、黒キャベツと白インゲン豆(ファジョーリ・カンネリーニ)のトスカーナ風ブルスケッタ。
黒キャベツは、生で食べるとやや苦みがあるが、しっかりゆでることで甘みを増す。それをゆでた豆と合わせて、たっぷりのオリーブオイルと混ぜてパンにのせるという、ごくシンプルな料理だが、「おいしさの決め手はやっぱり素材の良さ。野菜もオリーブオイルも、いいものを使えばそれだけで最高の味になるのよ」と、ベッティーナさん。
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「これ、何だかわかる? 日本にもあるのかしら」と、差し出してくれたのは、さわやかな香りの野菜。「フィノッキオ(フェンネル)よ。香りがよくてさわやかな味だから、オリーブオイルで和えてサラダにしましょう」
千切りにしたフィノッキオにあわせた色鮮やかな野菜は、ラディッキオ。やはりこれも細く切って、塩とオリーブオイルで和えるだけ。見た目にも美しく、香り高いサラダがあっという間に出来上がり。「野菜の味がしっかりしているから、味はあまりいらないの。そのほうがたくさん食べられるし、ヘルシーでしょう?」
>>次は、おいしいスープが登場
photo : Tomoyuki Tsuruta cooperation : IOC special thanks : Miki Tanaka