特集 2014/8/1(金)
沖縄コンフォート・カフェ file.3 「PLOUGHMAN’S LUNCH BAKERY」

沖縄タイムを満喫! 異国情緒たっぷりの隠れ家カフェ

沖縄へ旅したら、ぜひ訪れて欲しいのが「外人住宅街」。いわゆる在沖米軍やその家族が住んでいた住宅を、カフェや雑貨店としてリノベーションした建物が並ぶ、沖縄らしいスポットだ。非日常感あふれる外人住宅カフェはとくに人気が高く、なかでもイチオシで紹介したいのが、小高い丘の上に佇む「PLOUGHMAN’S LUNCH BAKERY(プラウマンズ ランチ ベーカリー)」だ。

外人住宅の一番の特徴といえば、平屋のコンクリート打ちであるということ。それはまさに“コンクリートの箱”で、壁には壁紙も断熱材もパネルも貼られていない。
「まっさらな箱の状態から、どう自分好みにアレンジしていくかという工程も楽しかった。仕事がら、インテリアは大好きですし、飽きたら家具の配置を替えてアレンジするだけではなく、壁をペンキで塗るといった大胆なことができる自由があるのも、外人住宅ならでは」。

もともと住宅用に設計された空間なので、部屋やコーナーごとに少しずつ違った雰囲気を味わえるのも一興。訪れるたびに違う席に座れば、新しい発見や風景の違いなども楽しめる。
また、経年変化も“味”のひとつだ。
「時代に抗うことはしないでおこう、と思っています。人の縁も時の流れも、その時に素直にいいと思えるものに囲まれていたいんです」。

インテリアに多く遣っているアンティークの雑貨や家具は、使い込まれることで味わいが増し、新品にはない魅力を漂わせる。蔦がはう壁、扉の剥げたペンキ……。すべてに、どこか懐かしさや安心感を覚えるはずだ。街は利便性を追求するがゆえに、同じ規格で作られたものであふれている。新しくて使いやすいものもいいが、そればかりでは味気ない。美しい土地や空間を生かし、ともに時を経て、しみじみと過去と未来を想う。同じ場所や空間でも、時が移ろえば必ずどこかが変わっていく。そんな自然と人との営みを体感し、その変化を愛しむことができるのが「プラウマンズ ランチ ベーカリー」なのだ。
 
沖縄の、この土地の、このカフェのありのままが心にすーっと染み入るような不思議な場所。素朴で体にやさしいフードとともに、凝り固まった自分をやさしくほぐしてくれる。そんな包容力が、ここにはある。

  • PLOUGHMAN’S LUNCH BAKERY
    沖縄県北中城村安谷屋927-2
    tel.098-979-9097
    営業時間/8:00~16:00(ランチは、10:00~15:00)
    定休日/水曜
    http://ploughmans.net

  • OKINAWAナビゲーター
    松崎紀子●神奈川県川崎市出身。2000年に沖縄へ移住。県内外の雑誌編集や企業販促物、WEB、新聞など様々な媒体のデザイン、企画、編集、文章執筆などの分野に関わるフリーランサー。2013年、那覇市楚辺にコワーキングカフェ「Community & Coworking Cafe coil」をオープン。対面で伝える情報の発信やファン作りを目的に、多様な講座やワークショップをプロデュース。3人の子持ち。働くママの可能性を信じて日々奮闘中。「Community & Cowkirng Cafe coil」 http://cafecoil-okinawa.com

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photo : Chika Fujii text : Noriko Matsuzaki

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