コンブチャは万能ドリンクじゃないのかも!?
ヘルシーフードのメッカ、オーストラリアのシドニー郊外にある健康食品店のドリンクコーナーには、たくさんのコンブチャが並んでいるという。数年前まで「コンブチャ」の名前すら知られていなかったのに、商品ラインナップが一気に増えて一大ブームに。でも、どうしてそんなに人気になったのか、一体どんな効能があるのか、あなたは知ってる?
コンブチャの効用に懐疑的な、専門家がいるらしい……
まず大前提として、体に有益な細菌(バクテリア)がいくらコンブチャに含まれていても、生きて腸まで届かないと意味がない。「胃の中は酸が強いので、どれだけの細菌が生きたまま腸に届くのかは不明です。腸まで届かないことには、バクテリアの効用は得られません」とランドウさん。
そこで、「ラ・トローブ大学」では、コンブチャ、ヨーグルト、ザワークラウト、ケフィアといったプロバイオティクスを含む商品について調査を実施。腸に効く細菌の量を調べたところ、コンブチャが一番少ないことがわかったという。
研究チームのリーダー、ステファニー・アブアントンさんは、オーストラリアの新聞『ヘラルドサン』の取材に対し、「お断りしなければならないのですが、私たちが調べた商品は10銘柄だけ。このため、もっと細菌の含有量が多い商品もあるかもしれませんし、さらに少ない商品もあるでしょう。自家製のコンブチャについても同じです」とコメント。この論文について、ランドウさんは「プロバイオティクスが豊富な食品を食べたいのなら、コンブチャよりもヨーグルトの方が断然おすすめ。ヨーグルトは、もはやトレンドフードではないですけどね」とコメント。「実際、調査対象となったコンブチャのなかには、1日に摂取可能な量を超えて飲んでも、必要なプロバイオティクスの量に届かないものもあったそうですよ」と話している。
original text : Erin Cook translation : Rubicon Solutions, Inc cooperation : Yuko Ehara
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※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。