豆から挽くおいしいコーヒーの淹れ方
人気ベーカリー「自由が丘ベイクショップ」でバリスタを務める浅本充さんが、おいしいコーヒーの淹れ方をレクチャー。使う道具や求める味で淹れ方は変わるけれど、今回はさまざまあるメゾットのなかから一般的な「基本のき」の淹れ方を教えてもらった。3ページ目では、夏に嬉しいアイスコーヒーのつくり方も公開!
プロの手順をマスターして、家でこだわりのコーヒータイムを過ごしてみては?
STEP1
豆を正確に測る
計量スプーンで測ると豆の大きさなどで若干の誤差が出るので、スケールで測るのがおすすめ。1杯分10g、2杯分18~20g、3杯分25~28gが目安。今回は2杯分で作る。
STEP2
豆を挽く
ペーパードリップの場合は、中挽き(写真上)がおすすめ。中挽きの粒子の細かさは、グラニュー糖くらいが目安。ドリッパーでコーヒーを淹れる場合に、最も適している挽き具合で、香りがしっかりと立つのが特徴だ。あまり時間をかけて豆を挽くと、豆に熱が伝わって劣化の原因になる。短時間で挽くことを心がけて。
写真下は中挽きよりも細かい細挽き。白砂糖ほどの粒度で、苦みが強く出るのが特徴。エスプレッソやアイスコーヒーに適している。応用編の「アイスコーヒーの淹れ方」では、豆は細挽きを利用しよう。
STEP3
フィルターのチャック部分を折る
細かいけれど、実は重要なポイント! フィルターのチャック部分を折ることで、ドリッパーにセットしたときにフィルターとドリッパーが密着して、まっすぐにコーヒーを落とすことができる。
STEP4
湯を準備して、ドリップペーパーを湯通しする
ドリップケトルに湯を注ぐ
沸騰した湯を直接注ぐなんてNG! 湯の温度は85~90℃がベスト。温度が高いと、苦みを強く感じるコーヒーになることがある。沸いた湯は、一度ドリップケトルに移して温度を下げよう。
ドリップペーパーを湯通しする
ペーパーの持つ独特な香りや味を、湯通しして洗い流そう。ドリップペーパーを温める役割も果たしてくれる。このとき、ペーパーをビシャビシャ濡らさないこと。
>>次ページではいよいよコーヒーをドリップ!
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おいしいコーヒーの淹れ方を教えてくれたのはこの人!
浅本充 Makoto Asamoto
フードプロデューサー、「自由が丘ベイクショップ」の運営を手がける「ユニテ」代表。ワイン、シャンパン、コーヒーに造詣が深い。最近ではイベントのゲスト、雑誌のインタビューで注目されるほか、ユナイテッドアローズの原宿本店、メンズ館にできた「UA BAR」のフードプロデュースも担当して話題に。
Photo : Teruaki Kawakami Styling : Tomoko Kubota
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