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上手に湯煎ができるコツを伝授

絶妙な温度差が、味わいを左右する!

電動タイプの酒燗器(一升瓶を逆さまに挿しこんで、自動加熱して熱燗を出すディスペンサー)を使っている居酒屋などで熱燗を飲むと、ものすごく熱かったりしませんか? これは、約70度くらいに設定してあるから。飲めばあっという間に体はあたたまるが、日本酒の個性を楽しむには少々熱すぎなのが実のところ。そこで、「千年こうじや」がおすすめする、熱燗の最適温度を紹介する。
 
日向燗…………30℃前後(香りや味わいが引き立ち、味わいなめらかに)
人肌燗…………35℃前後(米麹の香りが立ち、さらさらとした味わい)
ぬる燗…………40℃前後(香りと味わいが一段とふくらむ温度)
上燗……………45℃前後(キリっとした香りを楽しめるようになる)
熱燗……………50℃前後(シャープな香りと切れのよい辛みが感じられる)
飛び切り燗……55℃前後(香りが強まり、より辛口に)
※ちなみに“冷や”とは、冷えたものではなく常温のこと。
 
「そんな絶妙な温度にあたためるには、湯煎が一番!」と黒澤さん。ケトルや鍋で水を沸騰させたら火からおろし、酒をいれた徳利などの酒器を沈めるだけ。ただ、ここで気を付けたいのは、お湯の量。「写真上のように酒器の半分くらいの湯量に浸すことが、おいしく仕上げる鉄則です。酒器の首までどっぷりと浸してしまうと、一見、すぐにあたたまりそうですが大間違い! お酒の外側だけがあたたまり、内側は冷たいままなんです」。正しい湯量に浸せば、酒器のなかであたたまった酒が対流し、温度を均一にして仕上げることができるからだそう。
 
上にあげた、6種の温度に仕上げる調理時間の目安はというと……。
日向燗…………約50秒
人肌燗…………約1分
ぬる燗…………約1分10秒
上燗……………約1分30秒
 熱燗……………約2分20秒 
飛び切り燗……約3分
※一合用の徳利(160ml)の場合。
 
少々こまかいようではあるが、この温度差こそが熱燗の醍醐味を味わえるポイント。熱燗は苦手、と思っていた人も目からうろこが落ちるほど、日本酒の上品な香りと味を、ふんわりと感じられるようになる。
 
>>できるだけ手間はかけたくない! そんな人はこちらへ
 
 

  • 今回、取材に協力していただいたのは、「千年こうじや」と「八海山」のPRを担当する黒澤久美子さん。仕事柄、日本酒を飲む機会が多く、酒器集めも趣味のひとつだそう。「熱燗は、お酒や温度によって、好みがさまざまに分かれていく飲み方。ですから、ぜひこの機会にいろいろな日本酒で自由に熱燗にトライして、自分好みの味や温度を探りながら楽しんでみてください!」と語ってくれた。
     
    「千年こうじや」は、米・麹・発酵をテーマに、新潟・魚沼の豊かな食と文化を発信するブランド。店頭では、魚沼地方に古くからある伝統発酵食品や厳選食材のほか、発酵食品をつかったレシピや物産品なども取り扱っている。注目の塩麹や酒粕、甘酒などオリジナル商品も人気だ。
     
    「千年こうじや 本店」
    新潟県南魚沼市長森627-8 tel. 025-775-2604
    営業時間/9:00~18:00
    http://www.uonuma-no-sato.jp
     
    「千年こうじや 麻布十番店」
    東京都港区麻布十番1-6-7 tel. 03-5772-3930
    営業時間/11:00~20:00
     
    「千年こうじや 神楽坂店」
    東京都新宿区神楽坂2-6-1  tel. 03-5227-8130
    営業時間/11:00~20:00

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photo : Yukako Hiramatsu

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