特集 2015/3/13(金)
今年の最旬レストランがついに決定!

【速報!】アジアのベストレストラン2015はどこ?

「アジアのベストレストラン50(Asia's best restaurants 2015)」が発表された。会場国となったのは今年もシンガポール。近年、アジアの金融業界の雄としての活躍が目覚ましいが、世界でも稀有な発展を遂げる“食の大国”としても注目されている。多くのスターシェフが集結した熱くエキサイティングな夜を、現地からレポートする。

夜のコースは20以上にも及ぶ料理で構成される。右は、枝の間に挟まれた、紫芋、玉ねぎ、帆立による美しい色の「チップス」に注目。切株の上はごぼうとえのき茸、ポークの繊維を合わせたテクスチャーが楽しい料理。静かな魅力を携えた一軒家も、この店の性格を物語る。

今回、合計10軒が「Best50」入りを果たしたシンガポール。日本からのエントリーが8軒だったことを考えると、この国の底力が見て取れる。今回、8軒のなかから最も毛色の異なる2軒を紹介しよう。ひとつは、シンガポール勢では最上位の5位にランクインした「Restaurant Andre」。「Asia's50」では常連的存在で、20皿以上にも及ぶ洗練されたフランス料理は、これを味わうためにシンガポールを訪れる人も多いというのが納得できるような美しく滋味深いものばかりだ。190cmはあろうかという長身でクールなシェフ、アンドレ・チャン氏は台湾出身。13歳からは日本で過ごし、15歳で渡仏したのちはピエール・ガニェール、ジョエル・ロブション、ジャック&ローラン・プルセル兄弟、パスカル・バルボの元でフレンチを学んだ人だ。ニューヨークタイムズの「そこに行くだけのために飛行機に乗る価値のある世界の10のレストラン」にも選ばれるなど、華々しい実績は枚挙にいとまがない。

「Restaurant Andre」
43 Bukit Pasoh Road Singapore 089855
tel. 6534-8880
営業時間/ランチ12:00~14:00(火~金)、ディナー19:00~23:00(火~日)
定休日/月曜、祝日
>>詳細はこちらから

坊主頭に刺青。シェフのライアン・クリフト氏は、日本にはあまりいないタイプ? が、貪欲に食について勉強する姿勢は真面目そのもので、毎年1度は必ず訪れるほどの日本贔屓。日本酒ボトルでできたシャンデリアが天井を飾る店では、ユニークな日本の食材も多くみられる。左は1階のカクテルバー。カクテルと食事のマッチングを楽しむ老若男女が多く訪れる。

「Restaurant Andre」のような超高級店があるかと思えば、この「Tippling Club」のようなカジュアルなガストロノミーがあるのも、シンガポールの楽しいところ。カジュアルといっても、日本の“カジュアル”よりももっと最先端でチャレンジングな店だ。シェフはイギリス人のライアン・クリフト氏。彼は厨房のことをときに「実験室」と呼び、まさにそれを物語るような料理も多数登場する。枡に詰められた岩塩の上に載せられた“KOHADA”や、クラッカーの形をしたピッツァなどは、同様にクリエイティビティ満載のカクテルを合わせて楽しむのがおすすめ。というのも、ここ「Tippling Club」は、世界中のミクソロジスト(超ハイテクなカクテルの潮流)が注目する、カクテルペアリングの名店でもあるのだ。東京やパリ、ニューヨークでもカクテル人気はすさまじいものがあるけれど、テイスティングコースとのペアリングを実践しているのはまだまだ少数派。こんな店がランクインするというのも、「Asia's50」の興味深い特徴なのかもしれない。

「Tippling Club」
38 Tanjong Pagar Rd Singapore
tel. 6475-2217
営業時間/12:00~00:00
定休日/日曜日
>>詳細はこちらから

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photos : Mino Inoue  cooperation : Singapore Tourism Board

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