【速報!】アジアのベストレストラン2015はどこ?
「アジアのベストレストラン50(Asia's best restaurants 2015)」が発表された。会場国となったのは今年もシンガポール。近年、アジアの金融業界の雄としての活躍が目覚ましいが、世界でも稀有な発展を遂げる“食の大国”としても注目されている。多くのスターシェフが集結した熱くエキサイティングな夜を、現地からレポートする。
イタリアが世界に誇るナチュラルミネラルウォーターブランド、「サンペレグリノ&アクアパンナ」がメインスポンサーを務めるイベント、「アジアのベストレストラン50」。毎年4月にロンドンで開催される「世界のベストレストラン50」のアジア大会であり、9月に開催される「南アメリカのベストレストラン50」と合わせ、現在、世界大会と2つの地域大会が開催されている。「アジアの」といっても、昨今ますます話題のレストランが数多く誕生している熱いエリア。欧米からたくさんのシェフが就任している上海や香港、昨年1位を勝ち取った「Nahm」があるタイ・バンコク、和食が世界遺産に認定されたことでますます注目される日本など、どこが1位を取っても不思議ではないとあって、アジアはもちろん、世界中のジャーナリストがシンガポールに駆け付けた。
結果発表が行われたのは、3月9日の夜。夕暮れより、シンガポール・セントーサ島にあるリゾートホテル「カペラ・シンガポール」には続々と人々が集まってきた。イブニングドレスに身を包んだ女性たち、忙しそうにペンを走らせるジャーナリストたち。しかし、なんといってもこの日の主役は、アジア各国から集結したトップシェフたちだ。この日招待されたシェフたちには当然「トップ50入り」については知らされているが、順位は発表の瞬間までトップシークレット。店を閉めて現地入りするシェフたちはいずれも、緊張と晴れ晴れしさの入り混じった複雑な表情を隠せない。20時、会場全体が唸るような大喝采に包まれるなか、50位から1つずつ、今年の50軒が発表されていった。
photos : Mino Inoue cooperation : Singapore Tourism Board