1960年代:ダイアン・アーバス
ダイアン・アーバスは、1960年代に『エスクァイア』や『ハーパーズ バザー』などでの仕事から、彼女自身の芸術的制作に集中するようになった。すぐに同年代でいちばんの女性写真家として認められると、サーカスの見世物やトランスジェンダーといった被写体にカメラを向け、人道についての痛烈なメッセージを送るようになる。
1971年に悲劇的な自殺を遂げ、ダイアン・アーバスの作品はより一層注目されるようになった。写真集『Diane Arbus: An Aperture Monograph』は1972年に回顧展との協同で出版され、史上最も売れたモノグラフとなった。
text : BRITTANY ADAMS、translation: HARUKA SAITO