2016年:ビル・カニンガムを追悼
何十年もニューヨークのスタイルを熱心に写真に収め続け、コバルトブルーのウィンドブレーカーとスラックスを着て街をバイクで駆けまわったスタイルアイコンが2016年6月に亡くなった。業界は伝説となったビル・カニンガムの追悼を続け、7月にはニューヨーク市がニューヨーク五番街と57丁目の交差点を「ビル・カニンガム・コーナー」と名付けた。
アンディ・ウォーホルはビル・カニンガムについてこう語っている。「バイクに乗ったビル・カニンガムにばったり会った。彼のようにあちこちに出かけ、一日中写真を撮れたらいいのに。しかも彼は元帽子のデザイナーだ。1964年くらいに帽子が流行らなくなって写真を撮り始め、今は一日中写真を撮り続けている。変わった場所でも見かけるよ。グランドセントラル駅から出てくる人たちを撮影していたりするんだ」
text : BRITTANY ADAMS、translation: HARUKA SAITO