1930年代以降:アンリ・カルティエ=ブレッソン
20世紀を代表するストリートスナップの写真家といえば、多くの人がフランス人写真家で「マグナム・フォト」の設立者でもあるアンリ・カルティエ=ブレッソンを挙げるはず。彼は1952年に発表された写真集「決定的瞬間」で、「写真は、脳と目と心の協働作業である」と述べている。
トルーマン・カポーティはアンリ・カルティエ=ブレッソンについてこう語った。「ニューオーリンズの通りで仕事をしているのを見たことを覚えている。首に巻かれたストラップからライカ3台をぶらさげて、興奮したトンボのように舗道で舞っていたよ。4台目のカメラは彼の目もとに構えられ、シャッター音を響かせていた。楽しげながらも激しく、まるで宗教のように没頭していた」
text : BRITTANY ADAMS、translation: HARUKA SAITO