そしてショーは感動のフィナーレへ
4本の回廊にそれぞれ250席設けられた会場にて、歴史ある円天井のもとに座り、古典様式の彫刻に囲まれショーを体験。そして美しく親密な空気感でのフィナーレ。ちなみに今回はウィメンズとメンズが一緒にランウェイに登場した初めてのショーでもあった。「抑制されていてシンプルながらも、どこか荘厳である。それは高いアーチなど建物のプロポーションによって成り立っているのです。この場所は美術館でもあり学校でもあるので、そういった活動をサポートできるのも非常にうれしく思います」とトーマスは会場選びの経緯を語る。
ラストルックを飾ったジジ・ハディッドとローレン・ハットンが腕を組んでフィナーレに続き、拍手が鳴り響く。なぜか涙がこみ上げてきた瞬間!
トーマス・マイヤーはアトリエで働く職人をこの記念すべきショーに特別ゲストとして招待し、さらにフィナーレでトーマスと共にデザインチームがランウェイを歩き称賛の拍手を浴びた。「自分がボッテガ・ヴェネタのクリエイティブ・ディテクターを引き受けたのは、アトリエで職人に出合い“When your own initials are enough”(自分のイニシャルだけで十分)をモットーに仕事をしているところに非常に共感したからです。それはロゴブームの'90年代後半のことでした」と当時を振り返る。職人とともにこれからもタイムレスなスタイルを提案していくボッテガ・ヴェネタの決意に、会場のゲスト全員が共鳴した時間だった。
Photo: IMAXTREE
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