注目の日本人アーティストをピックアップ
国内外のアートやファッションに精通している林さん。そんな林さんがいま注目している、日本人アーティストとは?
「青木陵子さんと長島有里枝さん。両者とも、現在私が水戸芸術館で企画原案を務める“拡張するファッション”にご参加いただいていますが、心から共感している作家です。一見静かに見えて生命力があり、深く強いメッセージを発している作家に興味があります。ベルリンに10年以上生活している竹村 京さんもその一人ですね。男性作家では、ビデオアーティストの小泉明朗さん、最近はパフォーマンスが多い小金沢健人さん。小金沢さんは”拡張するファッション”で、『BLESS』と一緒にひとつの展示室を構成して下さいました。」
林さんがあげてくれたのは、現在の日本のアートシーンを担うパワフルなアーティストばかり。エル・オンライン世代ともマッチする同世代のアーティストとして、ぜひ注目してみて。
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拡張するファッション
ファッションを軸に、トレンドや大量消費とは一線を画する、現代的なクリエーションに取り組む国内外のアーティストを紹介する、林 央子氏の著書『拡張するファッション』を元にした企画展が、水戸芸術館現代美術ギャラリーで会期中。本書で取り上げているアーティストによる、展示やワークショップを開催。
場所/水戸芸術館現代美術ギャラリー
期間/2014年2月22日(土)~ 5月18日(日)
時間/9時30分~18時(入場時間は17時30分まで)
定休日/月(5月5日は開館)
参加アーティスト/青木陵子、神田恵介×浅田政志、COSMIC WONDER、スーザン・チャンチオロ、長島有里枝、パスカル・ガテン、FORM ON WORDS、BLESS/小金沢健人、ホンマタカシ、ミランダ・ジュライ、横尾香央留
http://arttowermito.or.jp/
cooperation : Nakako Hayashi
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林 央子
編集者。国際基督教大学を卒業後、1988年に資生堂入社。『花椿』編集部を経て2001年よりフリーランスに。女性誌やカルチャー誌でファッションやアート、写真、本など幅広い分野で執筆活動を行う傍ら、2002年に自費出版したインディペンデントマガジン『here and there』をコンスタントに発表している。著書には、『パリ・コレクション・インディヴィジュアルズ』『パリ・コレクション・インディヴィジュアルズ 2』(共にリトルモア)『拡張するファッション』(P-Vine Books)。
http://www.nakakobooks.com/