5分でアンディ・ウォーホルが語れる5つのスキャンダル
ポップアート界のアイコンとも言えるアンディ・ウォーホルの生涯を紹介するには、1日では語り尽くせない。けれどこれを読めば5分で知った気になれる! “サラワカ”こと若柳サラさんがウォーホルについて知っておくべき5つのスキャンダラスなポイントを解説。(注:ただし読了時間には個人差があります)
https://www.youtube.com/watch?v=9jblDISsh5E&feature=youtu.be
スキャンダルその5:アートを量産して金を稼ぐ!
ただし、彼が自身のアーティスト人生で最も世間を驚かしたであろう点。それは、自身のアート作品に「流れ作業」を取り入れ、アートの世界に大量生産という概念を持ち込んだことだ。アーティストがまるで機械の一部のようになり、彼のアトリエはまさに銀色の「製造工場」へと化した。それまでは作品が「一点物」であることに大きな価値を見出してきたアート業界に対し、誰でも真似できてしまうこの大量生産型の手法は、「アートの価値とは何なのか?」という疑問を世界中のアーティスト達に真っ向から投げかけたと同時に、広告やビジネスと密に関わることから、アートという基盤を大いに揺るがすものだった。
目覚ましい経済発展を遂げる当時のアメリカ消費社会において、その流れにうまくアートを取り込んだウォーホル。その正体は、アーティストとしてのその奇抜な発想や技術もさることながら、紛れもない天才ビジネスマンだったと言える。それを証明するかのように、ウォーホルは次のような言葉を残した。
「お金を稼ぐことは芸術、働くことも芸術、うまくいっているビジネスは、最高のアートだよ。」
Text: Wakapedia
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若柳サラ/ エディター、クリエイター。ミラノ生まれ、ミラノ育ち。ミラノ大学 Comunication in arts marketing学科卒。パリ第三大学ソルボンヌ・ヌーベルMédiation Culturelle de l'Art修了。日伊英仏の国際的クリエイターが共同で発信する、アート&ファッションメディア「Wakapedia」主宰。『ロフィシエル イタリア』のコントリビューティング・エディターやプラダ財団公式日本語ガイドも務める。パオロ・ソレンティーノ監督に請われてアカデミー外国語賞受賞作『グレート・ビューティー/追憶のローマ』にカメオ出演もするなど現地では“サラワカ”としてマルチな才能を発揮している。
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