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女性が仕切る2014年“アカデミー賞”

今年の司会は7年ぶりとなる起用となった、TVプレゼンターでコメディエンヌのエレン・デジェネレス。『エレンの部屋』でジャスティン・ビーバーなどをフィーチャーしスターにするため一役買ったことで米国以外でも知られる有名司会者。ウィットに富み、笑わせることに関しては大衆心理を知り尽くしている彼女の司会だからこその、笑いが絶えない演出がてんこ盛りのアカデミー賞となった。
 
実は、今年のアカデミー賞を仕切った女性はエレンだけにあらず。2013年6月初のアフリカ系アメリカ人の、そして史上3番目の映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences 通称AMPAS)女性会長となった、シェリル・ブーン・アイザックがその人。映画界のダイバーシティ構築を目標に掲げるのみならず、アカデミー会員の不正を正すためにも尽力し、早速今回の主題歌曲賞候補を作曲したアカデミーの前理事が会員向けに直接メールをしてアピールするという、“不当な”プロモーション行為をしたとして、途中でノミニーから外す処置をしたことはニュースに。
 
「得票数を明らかにすべき」「そもそもノミネートされる部門がおかしい人がいる」などと、映画関係者やファンから毎回不満が続出するのもオスカーの特徴。 最初は映画関係者が内輪で静かにお互いをたたえ合う場だったはずが、今や一大産業創出とプロモーションの場に。そんなアカデミー賞を、アットホームな形に戻すことに成功したエレン・デジェネレスはアメリカで初めてレズビアンであることを公言したセレブ女性。現代的なアカデミー賞を再構築するのもまた、新しい女性が生み出すダイバーシティの力なのかも。

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Photo : Getty Images

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