音楽はタダじゃない。テイラー・スウィフトがSpotifyからアルバムを引き上げた理由
10月27日(月)に新アルバム『1989』をリリース、ミリオンセールスを達成したテイラー・スウィフト。無料音楽ストリーミング配信サービスSpotifyにアルバムを提供しなかったことについてテイラー自身が説明したそう。
先週行われたインタビューの中で「もしニューアルバムをSpotifyに配信したらどうなるか予想できなかった」と語ったテイラー・スウィフト。「私に言えることは音楽も、音楽業界の様相も急激に変化していくということ。だからSpotifyのような新しいものは大実験のように私には見える」とか。でもその実験に音楽を提供するつもりはないもよう。「この実験は楽曲を書く人やプロデューサー、アーティスト、クリエイターに対して正当な報酬を払っていないと思う。そういう実験に私のライフワークを提供するつもりはない」ときっぱり! さらに「音楽に価値がないとか、無料にするべきだという考え方が広まることには賛成できない」と語ったそう。
今年8月にも「ウォールストリートジャーナル」に「音楽は無料にするべきではない」というエッセイを発表して話題になったテイラー。今回のインタビューでは「私の作品はこれまでのものも含めて私と一緒に生きてきたもの」「私の人生の一場面を描いたものであり、とても一生懸命作っている」と語ったそう。その“人生の一場面”がインターネットで無料で楽しめる時代、アーティストとサービスの関係はまだまだ確執が続きそう。これは、他のアーティストたちの意見も聞いてみたいところ。
text : Yoko Nagasaka