メリル・ストリープ、男女平等修正条項の成立を求める
昨年からフェミニズムの動きが高まるハリウッド。大御所女優のメリル・ストリープが男女平等を明記した男女平等憲法修正条項(ERA)の成立を求めて立ち上がったそう。
実は男女平等が明記されていないアメリカ合衆国憲法。1972年にERAがアメリカ議会で可決されたけれど、憲法の修正条項に加えるために必要な数の州議会の批准が得られなかったために不成立となってしまったそう。ちなみに全州の4分の3、38州の批准が必要なところ、現在35州しか批准していないとか。
そして今回、メリル・ストリープがこの修正条項を成立させるために立ち上がったそう! メリルは議員ひとりひとりに手紙を送付、「新しい世代の女性たち、少女たちは平等について--平等な賃金、性的暴行からの平等な保護、平等な権利について議論しています。私はみなさんにERAを積極的に支持することにより、あなたの母親、娘、妹、妻、そしてあなた自身の平等のために立ち上がってくれることを求め、この手紙を書いています」と訴え、さらにフェミニズム系人権団体「イクオリティ・ナウ」を設立したジェシカ・ニューワースの著作「Equal Means Equal」も手紙に同封しているそう。
大きな目標にコツコツ取り組む大御所メリル。その地道な活動にも驚くけれど、合衆国憲法に男女平等が書かれていないことにもびっくり。セレブを通して憲法事情を学ぶいいチャンスになったかも!
text : Yoko Nagasaka