ジェシカ・チャステイン、オクタヴィア・スペンサーのギャラアップに貢献
男女格差問題やセクハラ撲滅に取り組み、ウイメンズマーチにも参加してきたジェシカ・チャステイン。友人のオクタヴィア・スペンサーのギャラアップのために闘っていたことが明らかに。
2011年、映画『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』で共演したジェシカ・チャステインとオクタヴィア・スペンサー。新作コメディで再び共演することが先週報じられた。ジェシカはプロデューサーも務める予定。
現在開催中のサンダンス映画祭でパネルディスカッション「Women Breaking Barriers(壁を破った女性たち)」に参加したオクタヴィア。「18か月前にジェシカから連絡があって『コメディをやりたいの』って言われた。私は『ええ、やりましょ!』って答えた。それから半年後、昨年3月に電話があって、男女の賃金格差について話しあった。彼女から『女性も男性と同じだけのギャラをもらうようにする時期よ』と言われて、私は『そうね、そういう時期よ!』って言った」。
ここでオクタヴィアはもう1つの提案をしたという。「続けて私はこう言った。『でもその点で言うと有色人種の女性は白人の女性よりもずっとギャラが少ないの。だからもし賃金の平等について話をするなら、有色人種の女性についても取り上げるべき』。そして私たちは具体的な数字について話しあった。すると彼女は黙ってしまって、どうして有色人種の女性がそんな待遇なのかわからないと言っていた」。
そのオクタヴィアにジェシカは「この映画ではあなたにちゃんと支払われるようにする。私とあなたは団結しないと」と答えたとか。そしてオクタヴィア曰く「そこから先週まで話を早送りすると、最初に定時した額の5倍をもらうことになった」。
つまり、白人女優と有色人種の女優との間にはそれだけの差があるということ。マーク・ウォールバーグとミシェル・ウィリアムズの賃金が明るみになったのをきっかけに、男女のギャラ格差が再び大きく報じられたアメリカ。オクタヴィアの告白をきっかけに、人種間の格差にも改めて注目が集まることになりそう。
text: Yoko Nagasaka