ジェシカ・チャステイン、「映画を作るのに男女の差はない」
間もなく映画『ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命』が公開されるジェシカ・チャステイン。これまでも男女格差やセクハラ問題について声を上げてきた彼女が、男性監督と女性監督の違いについて語っている。
雑誌『バラエティ』で女優のホリー・ハンターと対談したジェシカ・チャステイン。「仕事をするという点において、女性と男性の間で何か差異を経験したことはない」と語った。「私にとって映画製作はどちらかの性別に特化したものではない。だから映画業界にもっと女性が必要なの。女性にも同じことができるのだから」と説明している。
さらに撮影現場に女性がいると、雰囲気が変わるとも。「スタッフに女性が増えたり、もっとたくさんの女性が責任のある地位についたりしてバランスが取れると、もっと健康的なムードのセットになるの。みんながより幸せなのよ。そこにいるのが素晴らしいと思える」。
さらに「たぶん女性の方が女性に対して余裕を与えてくれるのだと思う。そこに来るまでどれほど大変だったのかがわかっているからだと思うわ。彼女たちは誰かのいいなりになっていないのよ」と分析も。
ニコール・キッドマンも女性の監督との仕事を積極的にしたいと語っているし、エマ・トンプソンも「力のある立場に女性を増やすべき」と語っている。これからハリウッドの構造がどう変わっていくのか、注目したい。
text: Yoko Nagasaka