第71回ゴールデン・グローブ賞ノミネート全部おさらい
昨年に引き続き、今年はティナ・フェイとエイミー・ポーラーが司会するゴールデン・グローブ賞。今年スターに輝くのは誰か? 日本時間13日(月)に開催される授賞式は、もうすぐそこ! そこで、ノミネートされる人、作品をすべて公開。これを予習しておけば、当日のニュースがもっと楽しめること間違いなし!?
助演女優賞
・サリー・ホーキンス『ブルージャスミン』
・ジェニファー・ローレンス『アメリカン・ハッスル』
・ルピタ・ニョンゴ『それでも夜は明ける』
・ジュリア・ロバーツ『8月の家族たち』
・ジューン・スキッブ『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』
助演男優賞
・バーカッド・アブディ『キャプテン・フィリップス』
・ダニエル・ブリュール『ラッシュ/プライドと友情』
・ブラッドリー・クーパー『アメリカン・ハッスル』
・マイケル・ファスベンダー『それでも夜は明ける』
・ジャレッド・レト『ダラス・バイヤーズクラブ』
★これほどまでに不細工なブラッドリー・クーパーを見たことがないくらい、'70sのダサダサパーマ姿で挑んだ『アメリカン・ハッスル』。昨年『世界にひとつのプレイブック』で主演男優賞を獲り損ねただけに、今年こそは助演で……と思ったら、並んでしまったのが、見事なトランスヴェスタイト(異性装者)を激やせして演じきったジャレッド・レト、憎たらしすぎてスクリーンのこちら側から首を締めたくなるくらいの悪役に徹したマイケル・ファスベンダー、ダークホースのバーカッド・アブディと競争率高し! ダニエル・ブリュールは、同じくドイツ語圏出身のクリストフ・ヴァルツが昨年受賞しているので、難しいかも? 女優賞は久々に賞レースに絡んできたジュリア・ロバーツがダークホース。最有力候補になれていないのは、イェール大卒で監督業もこなす、ルピタという才能あふれる新星が登場したから。名門大卒の女優は何かと会員ウケがよろしいのは過去の受賞者たちで証明済み。英国王立演劇学校卒のサリー・ホーキンスがどこまで争えるかに要注目!
外国語映画賞
・『アデル、ブルーは熱い色 (仏)』
・『The Great Beauty(原題)(伊)』
・『偽りなき者 (デンマーク)』
・『ある過去の行方 (イラン)』
・『風立ちぬ (日)』
アニメ作品賞
・『クルードさんちのはじめての冒険』
・『怪盗グルーのミニオン危機一発』
・『アナと雪の女王』
★アニメ作品としてではなく、外国語映画作品としてノミネートされた『風立ちぬ』に期待をかけたい。でも、英語圏でも次々に受賞し、カンヌで女優2名&監督の3名でパルム・ドール受賞という奇跡を成し遂げた、女子同士の恋愛物語『アデル~』があるので苦しいかも? アニメは主演にイディナ・メンゼルというミュージカル界のトップスターを起用し、ディズニー史上最高のヒットを飛ばしている『アナと~』が確実視されているよう。“自立した女子像”を打ち出す方向に転換したディズニーアニメーションの成功と言えそう。
脚本賞
・スパイク・ジョーンズ『her/世界でひとつの彼女』
・ボブ・ネルソン『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』
・ジェフ・ポープ/スティーヴ・クーガン『あなたを抱きしめる日まで』
・ジョン・リドリー『それでも夜は明ける』
・エリック・ウォーレン・シンガー/デヴィッド・O・ラッセル『アメリカン・ハッスル』
主題歌賞
・“Atlas”『ハンガー・ゲーム2』
・“Let It Go”『アナと雪の女王』
・“Ordinary Love”『Mandela: Long Walk to Freedom(原題)』
・“Please Mr. Kennedy”『Inside Llewyn Davis(原題)』
・“Sweeter Than Fiction”『ワン チャンス』
作曲賞
・アレックス・イーバート『オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~』
・アレックス・ヘッフェス『Mandela: Long Walk to Freedom』
・スティーヴン・プライス『ゼロ・グラビティ』
・ジョン・ウィリアムズ『やさしい本泥棒』
・ハンス・ジマー『それでも夜は明ける』
★一般視聴者からのオッズとしては、ブロードウェイのスーパースター、イディナ・メンゼルが劇中で歌い、エンディングでは摂食障害などを克服し復活したあのデミ・ロヴァートが歌っている“Let It Go”が大本命。U2が歌う“Ordinary Love”も含め、劇中曲の評判がよい『Mandela~』が作曲賞の大本命かと思っていたら、同じく黒人差別の歴史を描いた『それでも夜は明ける』がさらに上をいく評判のようで……。
>>テレビ作品全ノミネーションは次のページへ!