経済誌『フォーブス』の「30アンダー30」、カーリー・クロスやスキ・ウォーターハウスらが選ばれる
経済誌『フォーブス』が毎年発表する「30アンダー30」。20の業界ごとに30歳以下で業界をリードする30人が選ばれる。今年も起業家や研究者、社会活動家たちとともに、多くの俳優やミュージシャンの名前がエントリーしている。
「ハリウッド&エンターテインメント」の分野で選ばれたのは女優のヘイリー・スタインフェルドやライリー・キーオ、ゾーイ・クラヴィッツら。また、女優として活躍しつつ、人種差別問題や黒人文化をめぐる問題について発信しているアマンドラ・ステンバーグの名前も。彼女は「黒人のカルチャーは愛されているのに、なぜ黒人は差別されるのだろう」と問題提起をしたことで話題になった。またドラマ「Black-ish(原題)」に出演する女優ヤラ・シャヒディもエントリー。このドラマは白人住民が多く暮らしている地域に住む黒人一家の作品。彼らが文化的なアイデンティティに目覚めていく姿を描いている。ヤラ自身もアフリカ系アメリカ人とイラン系アメリカ人の両親を持ち、有色人種の権利問題に取り組んでいる。
音楽部門では白人女性ラッパーとして19年ぶりに全米チャート1位に輝いたカーディ・Bや、ジョー・ジョナス、最近セレーナ・ゴメスとコラボしたDJマシュメロ、トラヴィス・スコットやビービー・レクサが選ばれた。
またエンタメ界出身だけれどアート&ライフスタイルの分野でエントリーを果たしたのがモデルのカーリー・クロスとスキ・ウォーターハウス。スキはBFFのポピー・ジェイミーとレオ・セーガルとともに、アクセサリーブランド「ポップ&スキ」を立ち上げ成功させたことで選出。
またカーリー・クロスはニューヨーク大学でプログラミングを勉強しつつ「Kode with Klossy」という教育プログラムを設立、女の子たちにコーディングを勉強する機会を作っていることが評価された。コンピューターやテクノロジーの分野に進む女の子が少なく、これらの業界にジェンダー格差が生じているのは世界的な問題。これを解消しようとしているカーリーにはテクノロジー業界や教育界からも注目が集まっている。カーリーは今回の「30アンダー30」特集号の表紙も飾るという快挙も達成!
courtesy of Forbes via Instagram
スキやカーリー、アマンドラやヤラも、女優やモデルという枠にとらわれない活動をしているところが魅力。彼女たちがこれからどう世界をリードしていくのか、注目したい。
text : Yoko Nagasaka