デヴィッド・ボウイ、ファンの聖地は作らない
先週、逝去のニュースが報じられたデヴィッド・ボウイ。彼と親交のあったケイト・モスは彼への追悼の気持ちを込めてパーティを開催。一方、ボウイの家族は生前の彼のポリシーに従って、彼を静かに弔っているよう。
1月16日(土)に42歳の誕生日を迎えたケイト・モス。先週末に開催された誕生日パーティは先日亡くなったデヴィッド・ボウイがテーマだったそう。招待客の1人、ボーイ・ジョージがTwitterにパーティーの様子をレポート。「コッツウォルズで開かれたケイトのパーティは素敵だった。ボウイの昔の曲で踊ったよ。彼女の誕生日はボウイへのトリビュートだったんだ」とか。パーティ好きな彼女らしい追悼とも言えるかも。
でも、ボウイ本人が望んでいたのは静かなお別れ。家族がそれを尊重して葬儀も行わず、密かに火葬に伏したことはニュースでもお伝えしたとおり。新聞「サンデー・ミラー」紙の新たな報道によると、遺灰を収めた墓の場所は公開されず、家族以外は本当に親しい友人にしか明かされないそう。関係者によると「ボウイは“自分の生き方を覚えていてほしい。モニュメントにはなりたくない”と言っていた」そうで、自分の墓をファンの聖地にしたくない、と考えていたとか。
生前からプライベートをほとんど見せず、病気であることも隠し続けたボウイ。死後もそのポリシーを貫くところが、彼の美しさの理由かも。そしてその意思を大切にする家族の愛もまた美しい。
text : Yoko Nagasaka