アンジェリーナ・ジョリーやジェームズ・フランコ、オスカーのノミネートを逃す!
現地時間1月23日(火)に発表された第90回アカデミー賞(オスカー)のノミネート。候補者たちに注目が集まる一方で、名前のなかった人たちも話題になっている。
まず注目を集めたのはアンジェリーナ・ジョリー。監督作である『最初に父が殺された』は独裁政権下のカンボジアを描いた、アンジーにとって渾身の一作。アカデミー賞の前哨戦と言われるゴールデングローブ賞では外国語映画賞にノミネートされていたけれど、候補に入らなかった。
また俳優部門でも番狂わせが。主演女優賞では『All the Money in the World(原題)』のミシェル・ウィリアムズ、『Victoria&Abdul(原題)』のジュディ・デンチが、主演男優賞では『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』のトム・ハンクスが候補入りを逃している。3人ともゴールデングローブ賞ではノミネートされ、候補入りは確実と見られていた。またゴールデングローブ賞のミュージカル・コメディ部門の主演男優賞を受賞した『The Disaster Artist(原題)』のジェームズ・フランコの名前もなし。とはいえゴールデングローブ賞の授賞式をきっかけにセクハラを告発されていることを考えると、これは番狂わせではなく当然の結果と言えそう。
また監督賞でも大きな意外が! ゴールデングローブ賞候補だった『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』のスティーブン・スピルバーグ、『スリー・ビルボード』のマーティン・マクドナーが候補を逃している。
早くも予想外の動きを見せているオスカー。授賞式でも意外な賞や人物に作品を贈る可能性がありそう。昨年は性的マイノリティをテーマにした『ムーンライト』を作品賞に選び(発表は間違ってしまったけれど……)、多様性を主張した。セクハラや隠蔽体質が明らかになったハリウッドで、今年はどんな作品や俳優を選び、どんなメッセージを発信するのか現地時間3月4日(日)の授賞式を楽しみにしたい。
text: Yoko Nagasaka