ハーヴェイ・ワインスタインの弟ボブ・ワインスタインにもセクハラ疑惑が浮上
大物プロデューサーハーヴェイ・ワインスタインのセクハラが次々と暴かれているハリウッド。なんと弟で同じくプロデューサーのボブ・ワインスタインことロバート・ワインスタインにも、セクハラ疑惑が浮上している。
ボブ・ワインスタインのセクハラ行為を告発したのはドラマ「ザ・ミスト」のプロデューサー、アマンダ・シーゲル。雑誌『バラエティ』のインタビューでボブから不適切な誘いの言葉をかけられ、プライベートで夕食に行かないかと複数回誘われたことを告白。このセクハラは2016年の夏に始まり、アマンダの弁護士がハーヴェイとボブの設立した会社ワインスタイン・カンパニーの他の重役に報告するまで続いたという。
シーゲルはインタビューで「ノーという言葉だけで断れる状態でなくてはいけません」とコメント、ボブの誘いが執拗だったことを匂わせている。「ノーと言われたら、あなたに誘いをかけた人は諦めるべきなのです。ボブは私に友達になりたいと言い続けました。彼が求めているのは友情ではなく、それ以上のものでした。私は今後『ノー』という言葉だけで断れるようになることを望みます」。
この告発に対してボブの代理人は声明を発表。「ボブは2016年6月にシーゲル氏とディナーに行きましたが、ディナーの場でもその後も不適切な行動をとったことはない。このような申し立てがあったことはとても残念なことだ」と全面否定している。また弁護士も「『バラエティ』の報道はシーゲル氏による虚偽と誤解を招くような説明に満ちている。私たちにはそれを証明するメールもある」と否定、アマンダを非難している。
兄ハーヴェイをワインスタイン・カンパニーから解雇する決断を下し、インタビューでは「卑劣な行為。私も兄から言葉による虐待を受けていた」と話していたボブ。一部では以前から兄のセクハラを知っていて、見るに見かねたボブが兄のセクハラを告発する動きに協力したという噂も流れていた。そんなボブにもセクハラ疑惑が浮上したことで、新たな動揺が広がっている。ハーヴェイと同様、ボブの他の行為も今後明らかにされていくのか、続報にも注目したい。
text : Yoko Nagasaka