実写版映画『アラジン』、またしても人種問題が勃発?
ヒロインのキャストを巡って議論が巻き起こった実写版映画『アラジン』。今度はあるキャラクターとそのキャスティングに対する批判の声が上がっている。
ガイ・リッチーが監督を務める実写版映画『アラジン』。ヒロインのジャスミン役にイギリス出身で母親がインド系のナオミ・スコットが抜擢され「中東系ではないのはなぜ?」と批判の声が上がったばかりなのに、新たな議論が勃発!
雑誌『バラエティ』によるとディズニーは新しいキャラクター、アンダース王子が登場することを発表。声明によると「アンダース王子は北欧のスキャンランドの出身で、ジャスミンと結婚したいと思っている人物」。つまり白人の王子がアラジンの恋のライバルとして登場するというわけ。演じるのはビリー・マグヌッセン。
これに対してネット上では「なぜ中東を舞台にしたストーリーに白人のキャラクターを登場させなくてはいけないんだ」という批判的な意見が浮上。アンダース王子が原作となっているアニメ映画に登場していないことから「白人俳優を出すためにわざわざキャラクターを作ったんだ」と怒る声も!
courtesy of Will Smith via Facebook
なにかと批判に晒されている作品だけれど、撮影は順調にスタート。ランプの精ジーニーを演じるウィル・スミスはナオミ・スコットやアラジン役のメナ・マスードと撮ったセルフィーをFacebookにアップ、撮影の様子を公開している。
映画『Hellboy』のリブート版のキャスト降板など、マイノリティの文化に対するハリウッドの姿勢についてのニュースが相次ぐ。この『アラジン』が観客にどのように受け止められるのか、完成を楽しみにしたい。
text : Yoko Nagasaka