新旧大統領の格差がくっきり! オバマ元大統領のツイート、史上最高の「いいね!」を獲得
先週末バージニア州シャーロッツビルで起きた白人至上主義者と反対派の衝突事件。その直後に投稿されたバラク・オバマ前大統領のツイートに史上最高数の「いいね!」がついている。
バラク・オバマ前大統領はシャーロッツビルで暴動事件が起きた8月12日(土)にツイート。「誰も生まれながらに肌の色や生い立ち、宗教を理由に人を憎まない」と投稿した。これは故ネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領の言葉の引用である。
このツイートは8月15日(火)までになんと273万の「いいね!」を獲得。これはTwitter史上最高だという。ちなみにこれまではアリアナ・グランデがコンサート会場でテロ事件が発生した直後につぶやいた「言葉もない……」という投稿が最高記録を保持していた。
元大統領の言葉に賞賛が集まる一方で、現大統領への態度には非難が殺到! 暴動事件直後には「様々な側面から齎される憎悪、偏見、暴力に対して抗議する」と声明を出し「白人至上主義者は悪だと断定するべきだ」と非難されていたドナルド・トランプ大統領。一度はKKKやネオナチ、白人至上主義者を名指しで非難したけれど、8月15日(火)には再び発言が一転! 白人至上主義者と反対派の「双方に言い分がある」「私はそう確信している。反対派にもとても悪い人がいる。いい人は両方のグループにいる」。これは人種差別主義者を擁護したも同然! とアメリカでは再び抗議の声が激化している。
前大統領と現大統領の違いが改めて際立った今回の事件。トランプ大統領のコメントで事態はますます悪化してしまったけれど、アメリカ内部の分断が今後どのような展開を見せるのか引き続き注目したい。
text : Yoko Nagasaka