シャーロッツビルのネオナチをSNSで個人特定開始
バージニア州シャーロッツビルで起こった白人至上主義集団KKKのデモと反対派の衝突。そのなかにネオナチが混ざっていたことで、反対派が今度はセレブも巻き込んでデモ参加者の個人特定運動をSNSで展開している。
暴動に発展し、女性が死亡したシャーロッツビルの事件。集団に車で突っ込み、女性を死亡させたドライバーがネオナチであったことから怒りが増大。トランプ大統領も最初の発言を覆し「反対者側も悪かった」という内容の発言をしたことから、さらに多くのセレブたちが引き続き非難の声をあげ続けている。
We have nazi sympathizers and white nationalists in the White House. Condemn them too. They should not be receiving taxpayer money.
— John Legend (@johnlegend) 2017年8月12日
ジョン・レジェンド「ホワイトハウスにナチシンパや白人国粋主義者がいる。彼らも有罪だ。僕たち納税者の金を使わせてはいけない」
ファレル・ウィリアムス「これに怒らないのなら、無関心と同じ #myselfie」
I have been horrified by the images of Nazis and white supremacists marching in Charlottesville. My full statement: https://t.co/wzsc8c8v5W
— Arnold (@Schwarzenegger) 2017年8月14日
さすがにファシズムを取り込んだと見えるネオナチの危険な姿に共和党セレブからも非難の声が。オーストリア出身のアーノルド・シュワルツェネッガー元カリフォルニア州知事もこうツイート。「シャーロッツビルで行進したナチと白人至上主義者の写真に震えあがったよ。私の声明全文はこちら……」
危険性を叫ぶ感じた市民たちが始めたのは、インターネットを利用したデモ参加者の個人特定。これにセレブも参加。共和党一家に生まれたジェニファー・ローレンスは、ネオナチの写真をアップ、強く非難しこの運動をサポートしている。「これがヘイトの顔。よく見て知ってる人がいたら投稿して。あんたたち、インターネットがある時代に逃げ隠れできると思ったら大間違いよ、この卑怯者!」
現在、次々にデモ参加者の個人特定がなされ、すでに企業を解雇された参観者もいるという報告も。
たちの悪い今回のデモに少しでも関係したとあっては企業にとっても大打撃。ネオナチの集団が民泊サイトAirbnbを利用してデモの打ち合わせをしていたことから、同社は参加者を特定しアカウントを削除。グーグルもすぐに反応し犠牲者を罵ったネオナチサイト「Daily Stormer」へのドメイン契約を解除している。
トランプ大統領が登場して以来、白人至上主義が活発化。それを放置した結果、ネオナチまで取り込んでしまったアメリカの排外主義。この先さらなる混乱が待っていそう。