オスカーを惜しくも逃した人でももれなくもらえる45,000ドル相当のギフトバッグの中身とは?
実は「オスカー像」以外の「賞金」が一切ないアカデミー賞。その代わりといっては何ですが、候補者全員に配られるのが毎年豪華な内容で有名なギフトバッグ。気になる今年の中身はというと?
アカデミー賞を惜しくも逃した人はこのギフトバッグでその傷心を癒すことはできないと思うけど……。
今年のギフトバッグの1個当たりの総額は45,000ドル(約417万円)相当。
内容は、12,000ドルのオーストラリアへの旅行、コンドーム(?)、600ドルの鍼灸コースのアポイントメント、850ドル相当の10種のパーソナル・トレーニングチケット、400ドル相当の子ども向けのサーカス・レッスン、5,000ドル相当のフェイス・リフト(!)、1年間のヒースロー空港のプライベートVIPサービス、3,000ドル相当のメキシコのプンタ・ミタ・リゾートにあるセント・レジス・ホテルへの宿泊、795ドル相当の浄水器、411.96ドル相当のダイエット、204ドル相当のカスタム・キャンドル、そしてなぜか住宅用洗剤Windex(絶句)。
これらの贈り物が惜しくも受賞を逃した候補者たちに贈られる。マーケティング・ファーム、Distinctive Assetsは過去11年間に渡ってこの残念賞を送ってきた。
賞は運べない。受賞者だけがオスカーを持ち帰ることができ、それは友人から与えられるものでもない。Distinctive Assetsは常にこう考えてきたそう。
「これは我々にとってどのタレントが何を欲しがっているのかにリーチできる方法なんです。オスカーウィークにハリウッドやハリウッド・ハイランドで法外なチャレンジをしなくて済むのです」とのこと。
このギフトバッグが配られるのは主要部門候補者のみ。主演男優賞、主演女優賞、監督賞、そして、ホストのセス・マクファーレンがなぜか対象となっている。ギフトバッグは授賞式翌朝に彼らのマネージメント事務所を通してか、または本人に直接届けられる。
「どんなにハリウッドで認められているスターでさえ、アカデミー賞を逃すのはかなりの痛手です。そして我々の贈り物が次の日に彼らの元に届けられたとき、ちょうどよい気晴らしになればいいと思っているんです」
「敗者」にギフトバッグが贈られるのはアカデミー賞だけ。
「授賞式で公式に『ありがとう』といったスターやプレゼンター、パフォーマーにもギフトの用意がありますよ」とのこと。
最年少主演女優賞候補者クワベンジャネ・ウォレスちゃんにぜひこのギフトバックの感想を聞かせてもらいたい。
text : Ryoko Tsukada