ワン・ダイレクションに見るストレートの男性がゲイっぽく振る舞う最近の風潮について
ウェブサイト「デイリー・ライフ」が最近のワン・ダイレクションに見る、「ゲイっぽく振る舞う男性たち」について面白い見解を載せている。
「新タイプのゲイっぽく振る舞うストレート男性」と題したコラムでは、インシンク、バックストリートボーイズと過去のアイドルグループにさかのぼり、「カラージーンズをはいてダンスして歌って踊ってキスしたり、性的にふざける感じ」を特徴にあげている。
確かに「Kiss You」のMVでのワン・ダイレクションは、あまりにわかりやすすぎるほどゲイっぽい。バイクにふたり乗りして、密着度満点。半裸で絡むシーンもたくさん。では、なぜそんなことをするのかというと……。メンバーのひとりの言葉がそれを端的に表現していて笑える。
「だって、(そうすると)女の子がワーキャーいってくれるんだもん」
さすがアイドル、女子の萌えツボを押さえてる!
一方で、英国の18~25歳の男性で、自分のことをヘテロセクシュアルだと思っている人の89パーセントが男性同士でキスした経験アリというデータも掲載(男のリビドー恐ろしや)。どうやら、ヘテロセクシュアルとホモセクシュアルの世界を行ったり来たりできる男性こそが、最もイケてるという感覚が広まってきているらしいという雰囲気で記事がまとまっている。確かに……。
しかし、この記事、インシンクのランスバースがカムアウトする前、同グループがホモフォビア(同性愛者嫌悪)に、バッシングの恰好ネタとして利用されていたとも挙げて、“フリして利用している側の能天気さ”もチクリとしているところが興味深い。
これを書いた記者は腐女子の気持ちを代弁したケイティ・ペリーのヒット曲「Ur So Gay」を絶対に意識しているはず。
「自分の世界に浸ってる君の気を引けないからアタシ怒ってんのよ!
アタシよりマイスペースに夢中なんて!
『カッコいいだろ』って見せつける歩き方
中身なんてないくせに!
何なら素の自分でアタシと向き合ってみなさいよ
そうよ 全然好きじゃないくせに
ああ 全然 全然 全然 全然そうじゃないのに
ゲイぶってんじゃないわよ
男なんか全然好きじゃないクセに!」
「だって好きになっちゃったんですもの、仕方ない」。ファンとしての気持ちがあふれ出ていてむしろ愛情過多になった結果の記事に、笑みがこぼれるくらい。男子アイドルグループの功罪はあるらしいけれど、楽しめればご本人たちも、ファンたちもハッピーなはず。これからもワン・ダイレクションには萌えエネルギーを振りまいてほしいもの。がんばれ1D!