映画『On the Road』に出演したクリステン・スチュワート、ヌードシーンの挑戦への賞賛に不満?
ビートニク小説の代表作、ジャック・ケルアックの小説『路上』をもとにした映画『On the Road』に出演したクリステン。寄せられる賞賛の声に不満を抱えているそう。
16歳の花嫁役、メアリールーを体当たりで演じたクリステン。この役にはかなり濃厚なヌードシーンがあったため、「よくやった!」「勇気ある行動」という声が多く寄せられている。
しかしクリステンはこの賞賛にご不満の様子。「みんなが『わあ、すごい演技だね。勇気あるよ』って言うのがすごく嫌なの。」とクリステン。「あら、それって私が脱いだから?って感じ。本当にイライラするわ。でも同時にね、この映画はそういうことに注目する人のためなんかじゃないって思うわ」
1957年に執筆されたこの原作小説を実際に読んだクリステン。役作りにもかなりのリアリティを追及したそう。
「この本は生きていること、人間であることを賞賛しているの。もしそういう部分を覆い隠して否定してしまったら、この本のスピリット自体を否定することになるわ」
プロジェクトを成功させるためならトップレスになることなど比べものにならないというクリステン。
「私は何かに突き動かされる必要があるの。だから、落ち込ませたり、痛みを伴うほどにめちゃくちゃにしたり、そういう経験をすることが撮影で得られるものなの」
「もしみんなが何を考えるだろうなんて考え出したら、映画なんて作れないわよ」
意外にも演技派女優を目指しているらしいクリステン。未来のオスカー獲得へ向けて、目をランランとさせている姿が見えます。
text : Ryoko Tsukada