カーリー・クロス、「ヴィクトリアズ・シークレット」のエンジェルに昇進!
一昨年から「ヴィクトリアズ・シークレット・ファッションショー」のランウェイを飾っているカーリー・クロス。この度、晴れてヴィクトリアズ・シークレットのエンジェル入りを果たしたことが明らかになった。
モデルのなかでも並はずれたプロポーションと、NYファッションウィークの折には前日にNYでショー、夜にロスでパーティに参加、そして翌朝きちんと「オスカー・デ・ラ・レンタ」のショーに出て「人間じゃない説」まで飛び出すほどのスタミナを併せもつ、がんばり屋さんモデル、カーリー・クロス。そんな彼女がこの度晴れて栄えある「ヴィクトリアズ・シークレット」のエンジェル入りを果たした。
「コンクラーヴェ」こそなかったものの、ツイッターのハッシュタグ#AskanAngelにベテランエンジェル、アレッサンドラ・アンブロジオやキャンディス・スワンポールと共に名前が挙がったことで明らかになった。
カーリー・クロスが「ヴィクトリアズ・シークレット・ファッションショー」のランウェイに最初に登場したのが2011年。「健康的でリアリティのあるボディ」が必要とされるエンジェルに、人間離れしたボディの持ち主であるカーリーが仲間入りしたのは本人の努力によるこれまでのキャリアの積み重ねの結果といえる。
カーリーはすでに「ディオール」、「ダナ・キャラン」、「オスカー・デ・ラ・レンタ」、「マーク・ジェイコブス」の顔を務めてきているが、「ヴィクトリアズ・シークレット」のエンジェルとしての報酬は、ハイファッションの世界で得られる報酬とは比べものにならない額といわれている。しかも「ヴィクトリアズ・シークレット」の契約は厳しいといわれているものの、「兼業」はOK。先輩エンジェルたちアドリアナ・リマやキャンディス・スワンポールまで、ファッションサーキットの折には各メゾンのランウェイを歩く。
ハイ・ファッションの世界との境界線を押し上げてくれたのは最近「バレンシアガ」のキャンペーン・ビデオに出演したミランダ・カーや「ヴェルサーチ」や「ミュウミュウ」のキャンペーンに登場したドウツェン・クロース、そしてもう卒業したがモデルみんなの憧れで世界で最も稼ぐモデル、ジゼル・ブンチェンの例がある。
もともと、90年代のスーパーモデル時代後期にカタログやファッション・ショーにステファニー・シーモアやレティシア・カスタ、ヘレナ・クリステンセンなどの「下着モデル」ではない「スーパーもしくはトップモデル」を配したマーケティングが功を奏し、「下着」というジャンルをメインストリームに押し上げた実績のあるヴィクトリアズ・シークレット社。
ここでエンジェルになることは、ファッション・ピープルでない一般の人への知名度を全世界レベルに引き上げてくれることになる。
おめでとう! カーリー!
text : Ryoko Tsukada