圧倒的にオリジナルなアンダーソン・ワールド
目下、ファッション業界やファッショニスタたちが最も注目する映画監督といえば、ソフィア・コッポラと並んでウェス・アンダーソンの名前が挙げられるだろう。『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(2001年)、『ライフ・アクアティック』(2004年)、『ダージリン急行』(2007年)といったウェスの代表作は、オシャレ映画の代名詞だ。
ファッションだけでなく、音楽、美術など徹底的にこだわったオフ・ビートなウェス・アンダーソン・ワールドは、圧倒的にオリジナルだ。そんなウェスの作品の中で、最大のヒット作になったのがこの『ムーンライズ・キングダム』(2012年)。去年の5月に開催されたカンヌ国際映画祭のオープニングを飾ったが、その後、米国でも大ヒット。正直、米国人ってこの作品に熱狂するほどオシャレだったんだ(失礼!)と思ってしまったほど。
text : Atsuko Tatsuta
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『ムーンライズ・キングダム』
監督・脚本/ウェス・アンダーソン
出演/ブルース・ウィリス、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントン
配給/ファントム・フィルム
公式サイト/http://moonrisekingdom.jp/
2013年2月8日(金)~、TOHOシネマズシャンテ、新宿バルト9、シネマライズほかにて全国公開!